研究テーマ
学校図書館資料活用データの学校間共有: 遠隔レファレンスによる教材選択の最適化支援と情報格差の是正に関する研究
高校生に向けた研究内容の紹介
学校図書館は「学習情報センター」としての機能が立ち後れています。特に小規模校は司書教諭や学校司書が常駐しておらず、児童や生徒の教室外学習活動が停滞しているほか、教師が教科授業の実施にあたって図書館資料や教材の活用を意図しても相談相手に事欠くという課題があります。そこで本研究では学校図書館の備える資料や教材が自主学習や授業でどう活用されたかをデータベース化し、オンラインで学校間共有する仕組みを構築します。具体的には既存の書評用アプリケーションをベースとする独自のアプリを開発し、実装したタブレットを司書や教員が現場で活用する形で実証を行います。対象フィールドは都市部・山間部それぞれに設けます。人の配置に頼らない学校図書館の機能強化に向けた構想につなげるとともに、長期的には司書の配置校と無配置校との教育格差を解消し、公教育の機会均等を保障します。
ゼミナール/研究室のテーマ
「学び」について
ゼミ/卒業研究の紹介
教育=学校ではありません。人(その他の動物でもいいですが)はどのような時に、能動的な学習活動を行うのでしょう。それが分れば、大学生活でも能動的な学習活動ができる?!と考えます。だれかにデザインされた教室の中で学ぶだけではなく、私たちが学びや教育をデザインしましょう。
私たちのゼミでは「学び」を中心において、「教育」と「学び」の違いは何?社会に出てから大学に行く選択ってあり?ブラック校則でなぜあるの?そもそも学校っていかなければならないの?それって何時からそうなったの?効果的なAI活用って、どうすればいいの?など。疑問に思ったことを2年間かけて学び、論文にまとめます。
プロフィール
生まれ育ったのは大阪です。現在は神戸に住んでいます。京都産業大学は京都市にありますので、関西の3都市で人生の多くの時間を過ごしてきました。学生時代はオーストラリアで1年間過ごした経験があります。幸せなことに私は覚えるよりも忘れることの方が得意のようで、当時の思い出は楽しいことばかりですが、実際には困難なことの方が多かったのかもしれません。ある先生から留学経験者の強さは、「徹底的な孤独の経験である。」といわれたことがありますが、忘れてしまったようでも孤独や不安を感じて過ごした日々は今の私の糧になっていると考えています。
孤独が好きなわけではありませんが、好奇心が旺盛なので興味関心のあることには、一人でも積極的に出かけていきます。そのため、旅をすることが多く、旅が好きです。旅はでかけるだけではなく、帰る場所があるからできることです。学生が帰ることができる場所、だれもが帰ってきたくなるような場所を大学でも作っていきたいと思っています。
高校生へのメッセージ
私は自分の言葉で考えることを大切にしています。人は脳で物事を考えるといいますが、考える材料となるのは言葉です。多くの言葉を自分の中に蓄え、それをもとにして自分の言葉で考え、自分の言葉で表現ですることを心がけています。現代社会は情報社会といわれるくらい多くの情報があふれていますが必要な情報をそこから取り出し、自分で整理し伝えることは簡単ではありません。誰かが書いたことや誰かが言ったことをそのまま自分の意見とするのは自分では考えたことではありません。「前向き」や「ポジティブ」はとても大切なキーワードですが、自分で深く考え、振り返ったからこそ得られる、「前向き」なそして「ポジティブ」な行動ができるための学びをこれからも続けていきたいと思っています。