
研究テーマ
経書解釈の歴史的展開
高校生に向けた研究内容の紹介
中国伝統文化の中心は儒教であり、儒教は現在の中国人のものの見方・考え方とも密接に関わっています。儒教の経典である「経書」は、中国において二千年にもわたって読み継がれ、さらには日本を含む東北アジア全域で読まれました。「経書」の解釈は時代によって異なり、各時代の世相をあらわしています。私は主に朱子学成立以降、その解釈がのちの中国ひいては日本においてどのように移り変わっていったかについて研究しています。
ゼミナール/研究室のテーマ
中国の「ものの見方・考え方」について調査する
ゼミ/卒業研究の紹介
2年生のゼミでは、「現代中国の事象をてがかりに「当たり前」を疑う」をテーマに、「質問づくり」を通じて批判的思考を養い、レポートの書き方・プレゼンテーションの仕方の基本を身につけます。3~4年生のゼミでは、「中国の「ものの見方・考え方」にを探究する」をテーマに、中国思想に関する基礎的知識を身につけ、各自の研究テーマを深めていきます。また、4年間の学びの集大成として、卒業レポートを完成させます。
プロフィール
子供の頃、二年間、ドイツで暮らしていました。ヨーロッパの様々な文化に触れる中、西洋的なものの見方・考え方に対して、子供ながら漠然とした違和感を覚えました。そして、大学では、自分が生まれ育った日本の文化について学びたいと考えるようになりましたが、大学入学後、中国学の講義で「日本の文化を知るには、まず中国の文化を知る必要がある」と言われ、この一言で中国学の道に進むことを決め、現在に至っています。