梶原 洋一

KAJIWARA YOICHI
文化学部 国際文化学科 准教授
学位
博士(歴史学)
専門分野
西洋中世史、フランス史

研究テーマ

中世ヨーロッパ社会と大学学位

高校生に向けた研究内容の紹介

「大学」という仕組みは、いつの時代、どこで生まれたのでしょうか。それは中世、もっと細かくいうと12、13世紀頃のヨーロッパでした。日本でいえば平安、鎌倉、室町時代、マルコ・ポーロやジャンヌ・ダルクが活躍したのが中世です。大学ができると、大学で勉強したという証、つまりは学位が、社会で成功したり出世する手段になっていきます。私の研究は、こういう中世の「学歴社会」化のあり方を明らかにすることを目指しています。

ゼミナール/研究室のテーマ

リブレットからはじめよう!西洋史研究

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミでは中世に限定せず、西洋史、世界史のなかで学生さん一人一人が好きなテーマを設定して研究してもらっています。いままで出たテーマも騎士道、メソポタミア文明、ファッションの歴史、魔女狩り、キリスト教文化、インカ帝国、イギリスの鉄道、ナチス時代の映画、パレスチナ紛争など本当に様々です。歴史はただの昔話ではなく、私たちの生活や文化につながっている、という感覚は、これからの時代を生きていく大きな助けになります。

プロフィール

神奈川県横浜市出身。小学生のときに歴史の学習マンガ、「るろうに剣心」、「信長の野望」で歴史にハマり、大学でフランス語にハマり、卒業論文を書くときになんとなく中世ヨーロッパがエキゾチックでカッコいいと思い、現在の専門にたどり着きました。京都に来る前、フランスのリヨンという街に8年くらい住んでいましたが、二千年くらいの歴史が凝縮された町並みと、現地の人々のおおらかさ(いい加減さ?)が印象に残っています。

高校生へのメッセージ

京都は学生時代を過ごすのに理想的な街です。歴史的な景観、お寺や神社はもちろん、劇場、美術館、博物館、コンサートホールも多く、様々な文化活動が盛んです。街中を歩けば風情のある古書店もたくさんあります。そして多くの学部から成る京都産業大学には専門、出身も多彩な仲間、先生との出会いがあふれています。いろいろな人、ものに触れ、自分の世界を大きく広げてくれれば、とても嬉しいです。