吉村 有博

YOSHIMURA ARIHIRO
経済学部 経済学科 准教授
学位
博士(経済学)
専門分野
計量経済学

研究テーマ

ノンパラメトリック計量経済学

高校生に向けた研究内容の紹介

計量経済学は、統計学とデータを使って経済の因果関係を解明したり、経済予測を行うためのデータ分析の学問です。「ノンパラメトリック計量経済学」は、データに特定の前提を設けずに柔軟に分析するデータ分析の方法です。データそのものの特徴を活かして、複雑な経済現象を捉えられるのが利点です。この研究は最近のAIの理解にも繋がるなど、経済以外にも幅広い応用が期待される分野です。 

ゼミナール/研究室のテーマ

チームで学ぶ経済データサイエンス

ある原因によってある結果が起こるメカニズムを因果関係といいます。このゼミでは、経済政策による我々の所得への影響などの因果関係について、実際の経済で観測されたデータを使って、ゼミ生同士で議論しながら学びます。

ゼミ/卒業研究の紹介

NetflixやSpotifyを使っていて、「あなたへのおすすめ」が自分の好みぴったりになっていることを不思議に思ったことはありませんか?実はこの仕組みには経済学とデータサイエンスが使われています。私のゼミでは、経済学とデータサイエンスをバランスよく学びながら、グループ活動で「データによるおすすめで人を動かす」アイデアを考え、実際の行政や企業の課題解決に応用する研究をしています。 

プロフィール

愛知県出身で、進学で京都に来て以来、縁あってずっと京都に住んでいます。高校三年時に、古都ならではの文化、自然、新しいもの、そして多様な同世代との出会いに魅力を感じ、進学先に京都を選びました。進路を模索した大学時代には、勉強そっちのけで音楽に熱中したこともありますが、ゼミの先生との偶然の出会いがきっかけで計量経済学に興味を持ち、研究の道に進みました。

高校生へのメッセージ

京都での学びは、自分の未知なる可能性を伸び伸びと広げるチャンスです。他地域出身者でも不思議と居心地のよい場所で、時間はゆっくり流れ、空は広くて、緑も多いです。似た志を持つ同世代との物理的な出会いもたくさんあると思います。自分とじっくり向き合ってみる静かな時間や、やりたかったことに挑戦できる自由な空気が、京都にはあるように思います。