寺井 晃

TERAI AKIRA
経済学部 経済学科 教授
学位
修士(経済学)
専門分野
マクロ経済学

研究テーマ

マクロ経済学・期待インフレ率の研究

高校生に向けた研究内容の紹介

「期待インフレ率」というデータを研究しています。皆が「来年の今頃、どのくらい物価が上がっているか」と考えているデータです。大雑把に言えば、物価が上がっていると予想するなら、多くの人は今のうちに色々な商品を買っておきたくなり、今の商品の売れ行きは良くなります。しかし、あくまで皆の頭の中にだけあるデータなので、具体的に見る方法が必要です。私の研究は、期待インフレ率を計測する手法の検討・開発です。

ゼミナール/研究室のテーマ

マクロ経済データの分析・調査

経済を全体として把握し、全体を表す指標(集計量)同士の関係性や、経済政策とはどのようなものかを考えます。また、パソコンを利用した「経済効果」の計算方法を学修し、実際のデータを用いて学生一人ひとりが興味のある経済効果の計算を行っています。

ゼミ/卒業研究の紹介

マクロ経済データの読み方や分析手法を研究し、経済政策の適切な理解や提案を行えることを目指すゼミです。経済データには「物価指数」「景気動向指数」「株価指数」などがあり、経済政策に活用されていますが、これらは色々なデータを集約した「指数」という性質のものです。世の中では経済データに限らず、様々な「指数」が活用されています。お天気の指数、体形の指数、知能指数など。指数の構造を知り、ゼミ生独自の指数を作成出来たら、面白く、楽しいですね。

プロフィール

東京生まれ・育ちです。京都に来て20年以上経ちました。趣味は街歩きで、すぐ目についた本屋に入りたくなります。

高校生へのメッセージ

19世紀の有名な経済学者の言葉に、"cool head but warm heart(冷静な頭脳と温かい心)"というものがあります。社会に携わる学問として、世の中の仕組みを理解する頭脳、人と人の関りを理解する心、いずれも必要ということです。社会の問題を理解し、そこを手当てできる仕組みを編み出せるように、大学生活を通じて多くの経験を積み重ねてほしいと思います。