
北村 紘
- 学位
- 博士(経済学)(大阪大学)
- 専門分野
- 応用ミクロ経済学、産業組織論
研究テーマ
高校生に向けた研究内容の紹介
通常、財が生産され消費者の手に渡るまでには、原材料の調達、部品の生産、最終製品の生産、卸売、販売などの段階があります。こうした一連の流れを垂直的な流れといいます。一般的に、部品メーカー、最終財メーカー、小売店といった複数の企業が垂直的な流れの中に存在しています。こうした垂直的な取引において、取引相手の行動を制限するような行為を垂直的取引制限といい、販売地域を指定するテリトリー制度、販売価格を指定する再販売価格維持制度、競合他社との取引を制限する排他条件付取引などがあげられます。こうした取引が競争制限効果を持つ状況を、ゲーム理論と経済実験を利用し、分析しています。
ゼミナール/研究室のテーマ
ビジネス・エコノミクス
企業は日々変化する経営環境の中で、利潤獲得のために知恵を絞り、経営判断(価格、品ぞろえ、参入・撤退など)を行っています。経済学の分析ツールを利用し、企業の経営判断を分析する力を身に付け、企業活動の現場で活躍できる人材の育成を目指します。
ゼミ/卒業研究の紹介
「ビジネス・エコノミクス」をテーマに、企業の経営戦略を経済学的な視点から考えます。企業は日々変化する経営環境の中で、利潤獲得のために知恵を絞りながら経営判断を行っています。 こうした企業の経営判断をゲーム理論、経済実験、市場調査を通じて学びます。理論的な学びだけではなく、体験を通じて学ぶことを重視しています。北村ゼミに興味がある人は、紹介ページ内のリンクから、ゼミのHPや活動動画を見てください。
プロフィール
高校生へのメッセージ
フィールドワーク-“うれしさ”の価値は-。
京都・二寧坂付近をフィールドワークで回る北村ゼミの学生たち。世界有数の観光都市京都は、経済学のフィールドワークにも最適。
Column先輩の声
経済学科 2年次 中山 莉奈さん
もともとメーカー志望だったので、モノが売れる仕組みに興味がありました。ゼミでは実際に街を歩き回って価格調査のフィールドワークをしています。
京都って、場所によってお茶の値段が違ったり、季節で着物のレンタル代が変わったりするんです。
観光地だからと言ってしまえば簡単だけど、その背景には、人がどんなときにお金を出すかを考えるヒントが隠れています。
同じ商品であっても、受け取る人の気持ちで価値が変わる。
「久しぶりに家族で旅行に来たから」、「大好きな友達と一緒だから」。
少し高くても買ってもいいと思うのは、例えばそんな「うれしさ」が背中を押すから。経済学って単に数字を扱うだけじゃなく、データの裏側にある気持ちの部分にも目を向けてみるとすごく面白いんです。
※掲載内容は取材当時のものです。