千葉 早織

CHIBA SAORI
経済学部 経済学科 教授
学位
経済学博士(ボストン大学)
専門分野
ミクロ経済理論、ゲーム理論、情報の経済学

研究テーマ

ミクロ経済学理論(ゲーム理論、情報の経済学)とその応用

高校生に向けた研究内容の紹介

個人や組織の戦略的な意思決定や情報伝達について、ゲーム理論や情報の経済学を用いて分析し、その結果を組織運営や社会制度設計など現実社会の諸問題の考察に応用しています。応用問題の例は、企業が新製品を売り出す時に、「経営陣は、顧客を良く知る営業部に、どんな製品を売り出すのか決めてもらう(意志決定を委ねる)べきか?」それとも、「経営陣が、営業部から情報を受け取って、自ら決めるべきなのか?」といった問題です。

ゼミナール/研究室のテーマ

組織マネジメントとゲーム理論・情報の経済学

企業などの組織が成果を上げるためには組織マネジメントが重要です。本ゼミでは、その鍵である戦略、組織、情報について、ゲーム理論や情報の経済学を用いて議論します。そして、受講生が関連する諸問題を分析・解決する力を身に付けることを目指します。

ゼミ/卒業研究の紹介

ゼミ研究のタイトルは「ゲーム理論・情報の経済学と組織マネジメント」です。組織や社会をうまく機能させる方法を、ゲーム理論や情報の経済学を用いて考えます。取り上げる事例は、「メンバーが個々に手柄を立てようとして、プロジェクトが失敗する」(囚人のジレンマ)、「品質の良し悪しが消費者に伝わらず、粗悪な製品だけが流通する」(情報の非対称性による逆選抜)など身近なものから、政治や経済の問題にまで及びます。ゼミ修了論文のテーマも、AI、人材活用、チーム運営、様々な業界や制度の分析など、多岐にわたります。

プロフィール

秋田出身で、子供の頃は田や山で遊びました。大学時代は東京で、部活と勉学の両立で忙しくしてました。卒業後は都市銀行に10年間勤めました。仕事は大変でしたが、銀座と丸の内が勤務地だったので楽しい思い出も多いです。その後、米国(ボストンなど)とイタリア(ベネチア)で、11年間を大学院生や研究員として過ごしました。海外での経験は私の宝物です。趣味は、テニス、音楽・スポーツ・ドラマ鑑賞、語学・数学、読書です。

高校生へのメッセージ

皆さんが充実した人生を送れるよう、応援しています。その為にも、早い段階から、将来のビジョンを考えて欲しいと思います。そして、学校での勉強から知識を得たり、本を読んで内面を深めたり、様々な経験(部活やサークル活動、ボランティア活動、海外留学、趣味の活動などなど)を通じて視野を広げて欲しいです。