
研究テーマ
高校生に向けた研究内容の紹介
企業のお金のお金の流れを学ぶ上で最も基本的な技法は「簿記」ですが、簿記を理論的に深めたものを「会計学」とよびます。具体的には、会社のお金の流れとして財産状態と1年間にいくら儲かったのかを記録して財務諸表として公表します。基本的には1年間にいくら儲かったのか(損益計算)は、企業が日々行う取引(商品の販売)より計算されますが、会社は自身がアナウンスした目標利益に実際に利益を添わせる形で調整(利益調整)を行います。具体的には休眠している建物を売却して売却利益を出すなどが具体的な例となります。このような手法を、企業がいつどのような場合に採用するかによって、その企業の経営方針や戦略が見えてくることは非常に興味深いと考えています。
ゼミナール/研究室のテーマ
簿記と企業ケースを学ぶ
会計といえば簿記習得のみならず、利益金額によって企業が今後の事業計画を変更したりするなど、実際のビジネスを行う上でも密接な関連のある分野です。ゼミでは、会計を企業リスクとの関わりから研究し、その成果を全国学生保険学ゼミナールで発表します。ほかにも、簿記修得や職業会計人を目指したい学生さんをサポートします。
ゼミ/卒業研究の紹介
私の専門分野は会計学ですが、ゼミでは簿記や会計学に範囲を狭めることなく、他大学対抗のゼミ報告大会への参加を義務付けています。現在は、「全国保険学ゼミナール大会」もしくは「アカウンティングコンペティション」で報告を行っています。簿記の練習や会計学関係の書籍の輪読は、理解は深まりますが活動がゼミ内部のみで完結してしまい、他大学の教員や学生間との交流はないままに終わってしまいますので、基本的に1つの研究テーマに取り組みグループ間でスライドの作成、研究報告、そして論文執筆まで行います。会計専門職を目指してもらうことも目標の1つですが、社会人として自身の意見をまとめ、報告し、執筆するという一連の活動はどの職種についてからでも必ず役立ちますし、実績にもつながると考えています。