福冨 言

FUKUTOMI GEN
経営学部 マネジメント学科 教授
学位
博士(商学)
専門分野
マーケティング、商業論、販売管理論

研究テーマ

マーケティング、販売管理論、商業学

高校生に向けた研究内容の紹介

日本企業のマーケティングについて、その様々な具体的行動と業績との関連を分析しています。たとえば、マーケティング活動の評価指標と業績との関連性や市場調査と海外における業績との関連性に注目するような研究です。また、販売やサービスを担当する現場の人たちの意識を向上したり、優秀な人材を失わないようにするための研究もつづけています。

マーケティング・リサーチとコンテンツ制作-市場を冷静に分析するマーケティング力を磨く

ゼミではマーケティング・リサーチについて学びます。学生主体の実践的な取り組みの中で、マーケティングやリサーチの手法を身に付けながら、調査に基づいた新しいビジネスの提案や研究論文を作成します。
2019年は日本酒がテーマ。まず日本酒が市場の中でどんな立場にあるかを調べるため、学生は実際に居酒屋へ。銘柄の品ぞろえや価格帯を調べ、グループごとにレポートにして発表し、その上でブランディングの戦略を考えます。例えば、消費者が未知の状態からブランド名を思い出す「想起集合」。一方、買おうかなと考えるブランドは「考慮集合」。「考慮集合」に入るためには、まず知名度を上げなければならないといった課題も。こういったマーケティング的な意思決定や基礎的なアプローチを用いて、日本酒の売り方を考えていきます。
実際に酒蔵にも見学に行き、日本酒の造り手の思いやブランド戦略を聞き取り調査。レポートにまとめた上でグループディスカッションし、最終的にはそれぞれのグループで発表を行って成果をまとめます。学生自らが実践的にデータ収集や調査をすることで、現状を正しく分析するマーケティング力を養います。

ゼミナール/研究室のテーマ

マーケティング・リサーチとコンテンツ制作

製品やサービスを開発・販売するためには、市場(顧客・消費者、ライバル企業)の分析が重要です。このゼミでは、学生が独自にデータを収集してアンケート調査などの手法を実践的に学び、調査に基づいた新しいビジネスの提案や研究論文を作成します。

ゼミ/卒業研究の紹介

「マーケティング・リサーチとコンテンツ制作」をテーマに、ゼミ生たちは調査とプレゼンテーションの課題に取り組みます。調査の課題でアナリティック(分析的)な力を身につけて、コンテンツ制作ではクリエイティブ(創造的)な力を身につけることを目標にしています。どんな調査をするか、どんなコンテンツを制作するかは受講生の自由です。動画サイトの運営をしてその視聴者データを分析したり、ビジネスプラン・コンテストに挑戦したりしています。

プロフィール

大学生の頃に経験した海外留学は、大学に勤めるようになった今でも、最も貴重な時間だったと思い返します。外国の学生さんや家族の方たちの多彩な趣味、討論の力、知識を求める情熱に感銘を受けました。今でもSNSでつながっていられることが嬉しいです。研究者仲間との討論も好きですし、インドア、アウトドアの趣味も好きです。海外学会での発表にはできるだけ挑戦するようにしています。

高校生へのメッセージ

ありとあらゆるコンテンツを簡単に楽しめる世の中です。テーマパークに行けば、楽しい時間を過ごすことができます。私たちは「作り手」や「キャスト」の人たちにこうした楽しみを「与えられて」いて、それに慣れてしまうことに問題を感じます。マーケティングは「作り手」や「キャスト」、つまりは「与える人たち」の活動です。「与えられる人たち」は「与える人たち」へのリスペクトを忘れずに。そして自分も何かを「与える人」になりたい、と思ってほしいです。