2026年7月の星空
Starry sky of the month
今月の星空

★金星(きんせい):Venus
地球より1つ内側を回るお隣の惑星で、西の空の低空でひときわ明るく輝いています。大きさも密度も地球と同じくらいですが、厚い二酸化炭素の大気や濃硫酸の雲が金星全体を覆っており、表面の温度は約460℃、気圧は地球の90倍にもなる過酷な環境です。自転周期はとてもゆっくりの243地球日ですが、自転速度の60倍もの風が吹き、4 日間で金星を一周してしまう「スーパーローテーション」という大気の循環が起こっています。このような謎を解き明かそうと、京都産業大学の研究者たちが研究を進めています。
★夏の大三角(なつのだいさんかく): The summer triangle
はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、こと座のベガの3つの明るい星を結んで描かれる大きな三角形は夏の大三角と呼ばれています。ベガとアルタイルは、七夕の伝説における「織姫」と「彦星」です。
★二重星(にじゅうせい): Double star
重星は、肉眼で見ると1つの星ですが、望遠鏡で見ると2つの星に見えます。夏に見られる代表的な重星には、はくちょう座のアルビレオ(金色と青色の2つの星が寄り添って見える)、さそり座のβ星(爽やかな青いペア)があります。こと座には、二重星がさらに2つずつの二重星となっている、ダブル・ダブル・スターと呼ばれる星もあります。
★球状星団(きゅうじょうせいだん):Globular cluster
球状星団は、数十万の恒星の集まりです。私達の銀河系の中には、約150個の球状星団があります。球状星団の中の星たちは非常に高齢で、100億歳以上の星もたくさんあります。夏には、ヘルクレス座のM13、りょうけん座 のM3、へび座のM5などの球状星団が見られます。
★赤色巨星(せきしょくきょせい): Red giant
恒星は、一生の大部分は安定して輝く時期(「主系列星」と言います)が続きます。しかし、恒星の内部の水素を使い果たすと、恒星は自身の重力で縮み始め、その際に発生する熱によって外側のガスはさらに外へと膨張し、巨大な星になります。膨張すると表面の温度が低くなるため赤色に見えます。夏には、うしかい座のアークトゥルス(直径は太陽の約20倍)やさそり座のアンタレス(直径は太陽の約600-800倍)が見られます。
PICKUP!ピックアップ
7月7日 七夕
織姫、彦星の物語が有名な七夕は、中国の裁縫の上達を願う「乞巧奠(きこうでん)」と、日本の「着物を棚に供え、秋の豊作を祈り、穢れを払う行事」とが合わさった行事といわれています。今では裁縫だけでなく、書道や芸事など、いろいろな願い事をしますね。現在の暦では7月7日は梅雨が明けないことが多く、織姫、彦星も遅い時間にならないと昇ってきません。月をもとにした暦、旧暦のほうが季節感が合います。今年の旧暦の伝統的七夕は8月19日です。