2026年3月の星空
Starry sky of the month
今月の星空

★木星(もくせい): Jupiter
木星は東~南の空に圧倒的な輝きで目立っています。木星は太陽系最大の惑星で直径は地球の約11倍もあります。望遠鏡を使うと、縞模様と周りをまわる衛星のうち数個を見ることができます。縞模様の正体は、大気中に含まれるアンモニアやメタンでできた雲の模様です。木星の特徴的な模様に大赤斑があります。大赤斑は周囲に比べ温度が低いことから高気圧性の嵐と考えられており、その大きさは地球のおよそ2-3倍もあります。
★赤色巨星(せきしょくきょせい): Red giant
恒星は安定して輝く時期が長く続きますが、恒星の内部の水素を使い果たすと恒星の内部が縮み始め、その際に発生する熱によって外側のガスはさらに外へと膨張し、巨大な星になります。ガスが膨れると表面の温度が低くなるため、赤色に見えます。太陽の約20倍です。オリオン座のベテルギウスは赤色超巨星で、直径は太陽の約650倍も大きいことが観測されています。恒星の寿命が尽きようとしていて、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくありません。
★散開星団(さんかいせいだん) : Open cluster
ぎょしゃ座のM36、M37、M38、おおいぬ座M41、かに座のM44(プ
レセぺ星団)などが見ごろです。少しずつ集まり方の異なるぎょしゃ座の3つの星団も比べてみましょう。恒星は、ガスの濃いところで集団で生まれ、若い星たちが集まった散開星団となります。やがて、散開星団の星たちは、時間が経つと少しずつ離れていくと考えられています。
★散光星雲(さんこうせいうん): Diffuse nebula
西に沈みゆくオリオン座の三つ星のすぐ南に並ぶ小三つ星のうち、真ん中の天体は星ではなく散光星雲M42 で、この中で今も次々と星が生まれています。望遠鏡を覗くと、星雲のガスと、生まれてから約150万年しか経っていない赤ちゃん星が台形の形に4個並んでいるトラペジウムが見えます。明るく輝く生まれたての星々の光が周囲のガスを照らして温めることによって、オリオン大星雲は輝いています。
PICKUP!ピックアップ
3月3日 皆既月食
2026年3月3日(火)、日本全国で皆既月食が見られます。「月食」は、満月がゆっくりと欠けていく天文現象です。 満月の夜、太陽- 地球- 月が一直線に並ぶときにだけ起こります。 地球の影の中を月が通り、月が欠けたように見えます。地球の濃い影(本影)に月の一部だけが入るのが「部分月食」で、地球の濃い影に月が全て入るのが「皆既月食」です。神山天文台でも「皆既月食特別観望会」を開催します。ひな祭りの夜に、月の形が短時間で変化していく様子や皆既月食中の赤銅色に染まる月を、スタッフの解説とともにぜひ一緒に観察しましょう。