現代社会学部「プロジェクト演習」は地域社会との協働による課題解決型学習を行うゼミ科目です。
6つのゼミのうち、加藤敦典教授が指導するゼミでは、2017年の学部開設以来、ベトナムでの現地調査をベースに地域課題の発見と解決プロジェクトの立案を目指し活動してきました。
加藤ゼミは本年度を一区切りとして、ベトナム実習を終了し、2027年度からは岡井 宏文 准教授のゼミが海外調査実習の活動を引き継ぎ、フィールドもマレーシアに変更になります。本年度の加藤ゼミの現地実習のテーマは「これまでの総括」となりました。

本年度の現地実習では、3年次生10人と2年次生8人(2年次生は「海外フィールドワーク入門」科目の履修生)からなるチームが、8月9日から計11日間の日程でベトナムに渡航し、例年通り、ハティン(Ha Tinh)省マイフ(Mai Phu)村で調査実習をおこないました。
マイフ村は加藤教授が学生時代から調査をおこなってきた地域です。
ゼミ生たちは、これまでの先輩たちが実施してきた調査を引き継ぎ、発展させることを目標にかかげ、「流通」班、「食べ物」班、「教育」班、「恋愛・結婚」班にわかれて、村の中で調査を実施しました。
調査の内容は、海産物の流通の実態、ベトナム人の食生活の中で実践される暑さ対策から学べること、日本とベトナムの授業・課外活動・受験活動などの相違、結婚と恋愛の関係性などについてです。ゼミ生たちは、事前に調査項目などを検討したうえで、現地の行政職員などの指導者のもと、インタビューや参与観察を実施しました。
とくに「流通」班はエビの養殖所の収穫の現場に偶然立ち会うことができ、また「食べ物」班は、地元の方のご厚意で、一般のご家庭で地元料理の買い出し・調理を体験させていただくことができました。「教育」班と「恋愛・結婚」班も多くの住民の方からお話を伺うことができました。
調査にはベトナム国家大学ハノイ人文社会科学大学の日本学科の学生4名が通訳兼調査パートナーとして協力してくれました。
また、同大学のグエン・フオン・トゥイ(Nguyen Phuong Thuy)先生も調査に同行してくださいました。

(グエン・フオン・トゥイ先生は右側、前から5人目)
マイフ村での最終日には、小学校の先生方の協力を得て、子どもたちを対象とした文化・スポーツ交流イベントを実施しました。今年のテーマは「日本の祭」です。日本の夜店の遊びや、日本の小学校の運動会の競技を体験してもらうため、輪投げ、射的、玉入れ、パン食い競争などのコーナーもつくりました。




休憩時間には日本の焼きそばとジュースを提供しました。また、ゆかた着付け体験も開催しました。子どもたちは最初は恥ずかしがっていましたが、何人かの女の子たちが実際にゆかたを着てくれました。
●ハティン省での実習の様子はベトナム国家大学ハノイ校のウェブサイトにも掲載されました。
ベトナム国家大学ハノイ校のウェブサイト(ベトナム語)。
ハノイに戻り、ベトナム国家大学ハノイ人文社会科学大学の学生たちと別れたあと、ゼミ生たちはホーチミン市に飛行機で移動し、ベトナム国家大学ホーチミン市校で成果報告会を実施しました。
その後、同大学の日本学科のみなさんと観光や食事に行くこともできました。
●成果報告会の様子はベトナム国家大学ホーチミン市校のウェブサイトにも掲載されました。
ベトナム国家大学ホーチミン市校のウェブサイト(英語)2018年から実施してきたベトナムでの調査実習(新型コロナウイルス感染症拡大期間中はオンラインで実施)では、多くの現地の方々の協力を得て、フィールド調査や文化・スポーツ交流を実施することができました。
次年度以降は、マレーシアでの新しい海外実習プログラムが始まります。現代社会学部では、今後とも国際的な協働性を身につける学びの機会を提供していく予定です。