2026.08.20

令和8年度第1回全学FD/SD研修会「【学生企画】スチューデント・サクセスって知っていますか?―学生の声から始まる、大学の学びのアップデート―」を開催しました

2026年8月4日(火)、ラーニングコモンズにおいて、令和8年度第1回全学FD/SD研修会「【学生企画】スチューデント・サクセスって知っていますか?―学生の声から始まる、大学の学びのアップデート―」を開催しました。
本研修会は、教職員と学生がともにスチューデント・サクセスについて理解を深め、学生の成長や満足につながる支援の在り方を考えることを目的として実施しました。当日は、教員23名、職員12名、学生11名、オブザーバー10名(学生1名、職員8名、教員1名)の計56名が参加し、教員・職員と学生が立場を越えて対話を深める機会となりました。

研修会前半では、井㞍 香代子 副学長より開会挨拶があった後、教育支援研究開発センター事務室より、「教・職・学の困りごとと主体的な学びに必要な支援とは」と題した導入説明が行われました。事前に実施した教職・職員・学生へのアンケート結果をもとに、それぞれが抱える困りごとや必要としている支援、主体的な学びに関する現状が共有されました。また、教員・職員・学生それぞれが異なる立場から学生支援に関わっていることを踏まえ、互いの視点を理解し合うことの重要性について理解を深めました。

開会挨拶と教育支援研究開発センター事務室からの事前説明の様子

続いて、立命館大学 Student Success Program(SSP)学生支援コーディネーターの神田 麻衣子氏より、「立命館大学 Student Success Program(SSP)の取り組み」と題した事例紹介が行われました。Student Successの考え方や、専門職・ピア・サポーターが連携して学生の主体的な学びを支える支援体制、学生一人ひとりに寄り添う実践について紹介いただきました。

司会進行を務める学生とSSPの事例紹介の様子

後半では、安心して対話できる場づくりを目的に、「ワークの手順を守る」「相手の話を最後まで聞く」「発展的に話を付け加える」の3つのグラウンドルールを確認した後、アイスブレイクとして自己紹介と「ワクワクしているこの夏休みの予定」を共有し、参加者同士の緊張をほぐしました。

続いて、「価値観ワーク」に取り組みました。まず個人ワークでは、学生は「大学生活で重視したいこと」、教員・職員は「学生に大学生活の中で重視してほしいこと」をテーマに、健康習慣・自己調整、正課、正課外、進路・自己啓発、対人関係・異文化交流の5つのカテゴリーから重要だと考える項目を最大10個選択しました。その後、選択した項目に合計100点となるよう配点し、自身の価値観を可視化しました。

後半の司会進行とワーク説明の様子

次に、教員・職員・学生で構成されたグループ内で、一人2分ずつ配点の理由を共有し、それぞれの考え方について意見交換を行いました。対話を通して、立場による価値観や考え方の違いだけでなく、共通する思いや目指す方向性について理解を深める機会となりました。
また、各テーブルでは、SSPの事例紹介を踏まえ、大学での学びや学生への支援について活発な意見交換が行われました。理系の教員からは、「社会に出ると成果を競う場面もあるが、卒業研究は誰もが平等に成果を生み出すことができる。だからこそ、学生一人ひとりが納得のいく研究ができるよう、全力でサポートしたい」といった声が聞かれました。
さらに、大学生のうちに失敗や挫折も経験し、そこから学び続ける習慣を身につけてほしいという思いも共有されました。「学生には単位をしっかり取ってほしい」という言葉の背景には、単に卒業を目指すためだけではなく、大学生活の中でさまざまなことに挑戦し、多くの経験を積んでほしいという願いが込められていることも語られました。
対話を重ねる中で、参加者からは「思っていることは意外と同じなのかもしれない」という声も聞かれました。大学での学びを通して、卒業に必要な知識や単位だけでなく、将来につながる人とのつながりや経験を得てほしいという思いは、学生と教職員の双方に共通していることが見えてきました。立場は異なっていても、学生の成長やその先の未来を願う気持ちは共通していることに気づく、貴重な意見交換の機会となりました。

価値観ワークの様子

最後のチェックアウトでは、「今日の気づき」と「明日からやってみたいこと」を付箋に書き出し、一人ひとりが具体的な「スモールステップ」を整理し、三田 貴 教育支援研究開発センター副センター長より閉会の挨拶がありました。

チェックアウトと閉会挨拶

参加者からは、「学生・教職員が同じ場で率直に意見交換できる貴重な機会だった」「立場による価値観や考え方の違いに気づくことができた」「学生の声を直接聞くことで、新たな視点や気づきを得ることができた」といった感想が寄せられました。また、「グループワークや対話の時間をさらに充実させてほしい」といった意見も寄せられ、参加者同士がより深く議論したいという期待もうかがえました。

研修会全体の様子

本研修会は、教育支援研究開発センターの教職員と学生が協働して企画・運営を行いました。今後も学生と教職員がともに学び、対話を重ねながら、学生一人ひとりの成長につながる教育・学生支援の実現に向けた取り組みを推進していきます。

企画委員会への参画や研修会の企画・運営を行うCERADES Mates
・梶浦 真琴さん(文化学部4年次生)
・中嶋 咲菜さん(現代社会学部3年次生)
・西木 優翔さん(現代社会学部3年次生)
・伊藤 春希さん(現代社会学部3年次生)