2026.08.20

「つくる」から、見え方が変わる。大津商業高校がアントレプレナーシップを体験

8月7日、滋賀県立大津商業高等学校の2年生の生徒6名と教員2名が京都産業大学を訪れ、「つくることで学ぶアントレプレナーシップ体験ワークショップ」に参加しました。

広大なキャンパスを少しだけ案内

はじめに訪れたのは、見晴らしのよい天地館の中教室。
「うわ、大きい。」最初の驚きは、ものづくりの前にやってきました。高校にはない規模の教室を見渡し、思わず声がこぼれます。
続くキャンパスツアーでは、広い神山キャンパスを歩き、「本物の天文台」があることを知り、再び驚きの声が上がりました。
文系と理系の多様な学びが、一つのキャンパスに集まる京都産業大学。その「科学の拠点」に触れるところから、一日が始まりました。

描いた線が、レーザーで刻まれる

昼食後は、迷いそうなほど広いキャンパスを歩いて14号館のファブスペースへ。ここから、アントレプレナーシップ学環の伊藤准教授によるレーザー加工のワークショップです。参加者は、事前に示された要件に沿って、自分で加工したいものを持参しました。布地のバッグ、木のコースター、ガラス製品。まずは、それぞれが刻みたいイラストを描きます。その線がデータとなり、機械へ送られる。レーザーが走り、目の前のものに、自分の描いた模様が少しずつ刻まれていきます。
「おもしろいですよー。」機械の動きを見つめながら、デジタル工作に夢中になっていきます。
素材によっては、思うように加工できません。ガラスへの刻印には苦戦しました。それでも、最後には形にすることができました。
どこにでもあるバッグやコースターが、自分だけのものになる。素材を選び、描き、試し、うまくいかなければ考え直す。その一つひとつが、身近なものに新しい価値を加える、小さな探究です。

イノベーションは、特別な人だけのものではない

ものづくりの後は、4号館のInnovation HUBへ場所を移しました。
伊藤准教授による講義とミニワークのテーマは、「イノベーション」。イノベーションは、何もないところから突然生まれる魔法ではありません。すでにあるものを組み合わせ、見方を変え、アイデアを誰かの役に立つ価値へ変えていくことです。見方を変えれば、学校にも、日常にも、まだない価値を生み出せること。「自分なら何を面白くできるか」「何をもっと良くできるか」と考える、ワクワクと探究の視点です。ミニワークを通して、生徒たちは、創造する力が特別な人だけのものではないことを確かめていきました。

最後は、完成した作品とともに、全員で記念撮影。
この日、持ち帰ってほしかったのは、機械の使い方ではありません。探究は、特別な装置がなければ始められないものではない。身近なものを少し違う角度から見て、手を加え、組み合わせてみる。使いたい道具があれば、それが使える場所を探して、一歩外へ出てみる。そんな「まず、やってみる」という発想です。それこそが、アントレプレナーシップです。

大きな教室への驚きから始まった一日は、「自分にもできるかもしれない」と感じる時間へ。そして、いつか大学で学ぶ自分の姿を、少しだけ思い描く時間へと変わっていきました。

描いたものを「加工する」。
あるものと、あるものを「組み合わせる」。
何でもないものに、自分の手で価値を与えてみる。

その小さな一歩から、まだない価値(ビジネス)は生まれます。

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