2026年5月31日、文化学部京都文化学科「京都文化基礎演習A」(担当:吉野 秋二 教授、受講生12人)で、京都市東山区の遺跡を踏査しました。今回は、蓮華王院本堂(三十三間堂)や六波羅蜜寺の建築や仏像を観察し、平家がこの地域にどのように影響を及ぼしたのか歴史的背景を理解することを目的としました。
現地踏査を念頭に、三十三間堂・六波羅蜜寺や周辺地域について各自学習し、全2回の事前学習を実施しました。踏査ルートを相談しつつ、各寺院の建築や仏像の特色、寺院周辺の歴史などを書籍等で調査し、調査結果をスライドやレジュメにまとめ、発表しました。

事前学習
フィールドワーク当日は、京阪七条駅から蓮華王院に向かい、太閤塀・南大門も含め建造物の配置・特徴、古絵図との対応関係などを検討しました。本堂(三十三間堂)では、堂内の湛慶作「千手観音坐像」、院派・円派・慶派の仏師による「千体千手観音立像」、「二十八部衆像」を、今回の踏査を担当した学生が解説しました。教員と受講生で議論しながら、院派・円派・慶派各派の作風の違いなどを観察しました。
蓮華王院を出た後、方広寺・豊国神社で豊国神社唐門・大仏殿石垣・方広寺梵鐘などを見学し、その後、六波羅蜜寺に向かいました。六波羅蜜寺周辺では、平頼盛と関係の深い池殿町や、かつて平教盛の屋敷があったとされる門脇町を巡り、平清盛が住んでいたとされる泉殿についての解説も行いました。六波羅蜜寺境内では、本堂の建築的特徴を天台宗独特の内陣などに着目して観察しました。宝物館では、空也上人立像などの彫刻を鑑賞し、湛慶など著名仏師の造像の特色について議論しました。
六波羅蜜寺を出た後、現世と冥界(あの世)の境界とされた場所である六道の辻や名物の幽霊子育飴についての解説を行い、六道珍皇寺を巡りました。
最後に建仁寺勅使門に向かい、鎌倉時代の四脚門の特徴を蓮華王院南大門と比較した後、境内を抜け四条通で解散しました。天候に恵まれ有意義な踏査となりました。

蓮華王院南大門

六波羅蜜寺近隣