法学部では、公務員志望者に対して実務経験のある教員や進路支援体制のもと、筆記・面接の両面からサポートしています。今回は、公務員試験を控える学生を対象に、国税専門官を想定した模擬面接を実施しました。面接官を務めたのは、元国税庁職員の野一色 直人 教授です。学生は事前に準備した面接カードをもとに、志望理由や大学での学びについて質問を受け、本番を見据えた実践的な指導を受けました。面接後には、回答内容の整理や表現の工夫について丁寧なフィードバックが行われ、本番に向けた課題を明確にする機会となりました。
(学生ライター 法学部 2年次 山岡 由茉)
模擬面接ではまず、国税専門官を志望する理由が問われました。学生は、税金の公平・公正を守る職務内容に加え、悪質な納税者にも法令に基づいて冷静に対応する役割に魅力を感じていること、また、刑法や刑事訴訟法、犯罪学を学ぶ中で国税査察官の業務に関心を持ち、税務調査において事実を明らかにしていく仕事に魅力を感じていることを述べていました。大学での学びについての質問では、刑法の学びを通して論理的思考力や説得力を身に付けてきたことに加え、刑法討論会で優勝に貢献した経験について答えていました。また、卒業論文で研究しているテーマに触れ、自身の関心と将来の職務とのつながりを具体的に説明しました。さらに、実務を想定した「納税者が説得に納得しない場合の対応」についての質問に、「相手の話を丁寧に聞いたうえで、感情的にならず、法令や事実を分かりやすく示しながら冷静かつ毅然と対応したい」と答えた学生に対し野一色教授は、知識を身に付けるだけでなく、「相手に伝える説明力」が重要であると助言しました。
面接後には、面接カードの内容や受け答えについて詳細なフィードバックが行われました。特に、国税専門官と他の公務員職との違いを明確にし、志望動機を自身の関心だけで終わらせず、具体的に業務と結び付けて考えることの重要性が伝えられました。
学生は、「専門的な視点からの助言を受けたことで、面接カードの見直しや、さらなる情報収集に取り組みたい」と話していました。
今回の模擬面接は約15分間という限られた時間で行われましたが、学生にとっては、多くの質問を通して自分の考えを整理する貴重な機会となりました。和やかな雰囲気の中にも、本番を意識した緊張感、鋭い問いかけがあり、実践的な面接対策の場となりました。