京都産業大学内で養蜂活動を行うサークル「みつばち同好会BoooN!!!」が、採蜜作業を行いました。生命科学部をはじめ、さまざまな学部の学生が所属する同サークルでは、主に1年次生と2年次生の学生が中心となって活動を行っています。今回の採蜜でも、初心者のメンバーが多い中、先輩の指示を受けながら積極的に作業に取り組んでいました。
(学生ライター 法学部 1年次 藤井 えみ)
「みつばち同好会BoooN!!!」では、現在セイヨウミツバチ3群を飼育しています。今回はミツバチたちが巣の中に貯めた蜜を取り出し、ろ過する「採蜜」という作業を取材しました。採蜜ではまず蜂蜜を取り出すために、蜂蜜が垂れてこないようミツバチが蜜の漏れを防ぐために施したふた(蜜ろう)を剥がす作業から始まります。この工程では、使用後の巣を再利用するため、薄く丁寧に剥がす必要がありますが、多くのメンバーがその難しさに苦戦していました。
続いて、ふたを取った巣を手動の遠心分離器に入れて回転させ、蜂蜜だけを分離します。分離された蜂蜜は、複数の網を備えた容器に入れてろ過されます。この容器は下にいくほど網目が細かくなる構造になっており段階的に不純物を取り除く仕組みです。
さらに、ろ過を効率よく進めるために、網を持ち上げて高さを利用する工夫も見られました。
今回の取材では、説明を担当された森田玲加さん(生命科学部・3年次)と、サークル代表の入澤優気さん(生命科学部・2年次)に、養蜂の苦労についてお話を伺いました。森田さんは、夏場の作業では刺されないよう長袖を着て作業する必要があり、暑さとの戦いが大変だと話してくれました。一方、入澤さんは、約60人にのぼるメンバーをまとめるマネジメントの難しさを挙げ、代表ならではの苦労を語ってくれました。
作業が行われていた室内は、常に蜂蜜の甘い香りに包まれていました。その光景から私は、養蜂を「楽しそうな作業」だと思っていました。しかし、取材を通して、その裏には多くの手間や工夫があることを実感しました。
また、遠心分離器の側面に貼られた可愛らしいロゴにも目を引かれました。蜂と「BoooN!!!」の文字を組み合わせたこのロゴは、サークルの先輩がデザインしたものだそうです。昨年の学園祭(神山祭)では、この遠心分離器を使った採蜜体験とともに、採れた蜂蜜を使った「はちみつパンケーキ」の販売が行われました。見た目にも親しみやすいデザインは、来場者の興味を引き、養蜂への関心を高めるきっかけになっているようです。
今回の取材を通して、普段何気なく口にしている蜂蜜が、多くの手間をかけて作られていることを知り、理解が深まりました。また、実際の作業を目の当たりにしたことで、蜂蜜への愛着も一層強くなりました。今回採れた蜂蜜は、今年の神山祭でも「はちみつパンケーキ」として販売される予定です。興味のある方は、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。