2026.06.18

綾部市教育委員会と教育分野における連携協定を締結 〜1回目取組事業の「陸上教室」では、子どもたちが陸上の楽しさに目覚める最高のスタートに〜

2015年からの歩みを礎に、教育分野に特化した新たな連携へ(協定締結式)

6月2日(火)、綾部市役所にて、京都産業大学と綾部市教育委員会が連携協力に関する協定を締結しました。

この協定は、綾部市教育委員会と本学が相互に連携協力し、教育資源及び研究成果を有効に活用した活動を展開することにより、綾部市における学校教育の充実及び魅力ある学校づくりの推進を図り、地域社会の発展と人材の育成に寄与することを目的としています。

協定の締結にあたり、まず綾部市教育委員会 小林教育長は、2015年に綾部市と大学が締結した包括連携協定に触れ、教育分野に特化した本協定への感謝と、今年度から始動した小規模特認校制度※の更なる充実に向けた抱負を語りました。大学の専門性や活力ある学生との交流を通じ、「子どもたちの知的好奇心を刺激し、学校が楽しいと目を輝かせる学びの風景を共に作り上げたい」と期待を寄せ、教職員の指導力向上を図りながら「綾部ならでは」の教育を進化させたいと結びました。

教育分野における本協定への期待を語る小林教育長
地域との「共創」に向けた決意を述べる具社会連携推進機構長

これを受け、本学 社会連携推進機構 具機構長は、これまでの歩みを振り返りながら教育分野における新たなスタートに喜びを示しました。本学の教育・研究の知見や学生の若いエネルギーを活かし、小・中学校や地域住民と共に歩む地域づくりへの貢献を誓うとともに、地域との価値創造(共創)は大学にとっても貴重な学びであるとし、「科学実験やスポーツ等の体験プログラムを通じて、共に豊かな社会を作る持続可能なイノベーションを起こしたい」と展望を語りました。

また、式典に立ち会った綾部市教育委員会 村上教育部長からは、本協定に基づきスポーツや学習支援など5つの分野で具体的な連携を進める旨の概要説明が行われました。今後の展開として中学校での探究学習の可能性に触れ、「個別協議を重ね、子どもたちの学びの環境を創出したい」と述べたほか、本協定の締結と連携事業の実現に向け、市内各校への視察や実践的な助言を重ねて尽力した大城光正本学特別顧問(綾部市教育アドバイザー)に対し、深く感謝の意を表しました。

最後に、同じく立会人を務めた本学 社会連携推進機構 鈴木部長より、各校の教育方針やニーズに本学のノウハウをマッチングさせる具体的な事業方針が説明されました。今年度は、小規模特認校となっている小・中学校と連携し、生命科学部による科学実験やミツバチの学び、外国語学部の言葉の授業、経済学部との地域CM作りのほか、本学アメリカンフットボール部や陸上競技部によるスポーツ教室など、学校ごとの特色に応じたプログラムを提示しました。「お互いが豊かになる活動を通じ、地域社会を担う人材育成に寄与したい」と実務推進に向けた強い意気込みを語りました。

※小規模特認校制度:自然豊かな環境の下、少人数による学習で特色ある教育活動を推進する綾  部市立小学校に通学区域外の児童が就学することを認める制度

教育分野での新たな連携を誓い、協定書を披露する小林教育長(左)と具機構長(右)

走る楽しさを伝える!本学 陸上競技部による陸上教室と、給食・昼休みを通じた温かい世代間交流

協定締結式の直後、本協定に基づく記念すべき1回目の連携事業として、東綾小・中学校にて、本学陸上競技部の学生5名による「陸上教室」が開催されました。

陸上教室1回目 参加者:小学1年生〜4年生(23名)

3・4校時に行われた陸上教室1回目では、小学1年生〜4年生が参加。「足が速くなるための足の使い方」や「正しい腕の振り方」など、陸上競技部の学生が手本を見せながら分かりやすくレクチャーしました。最初は緊張気味だった児童たちも、授業が始まる前にはすっかり学生たちに懐くほど打ち解け、最後の「陸上競技部と小学生のリレー対決」では、会場が大きな歓声と熱気に包まれました。

マーカーを飛び越え、足のバネを意識する練習に取り組む児童たち
大盛り上がりとなった陸上競技部と小学生のリレー対決

給食・昼休み:世代を超えた温かい交流

教室での学びは陸上教室だけに留まりません。お昼の時間には、陸上競技部の学生5名が各教室に分かれて子どもたちと一緒に給食を囲みました。その後の昼休みには、一緒に鬼ごっこをするなど、普段なかなか接することのない「大学生のお兄さん」との時間を、子どもたちは喜んでいました。

大学生と一緒に給食を囲み交流を深める児童たち

陸上教室2回目 参加者:小学5年生〜中学1・2・3年生(33名)

5・6校時の陸上教室2回目では、小学5〜6年生と中学生が参加。対象が高学年になったことで、より実践的で高度な身体の使い方についての指導が行われ、午前同様、熱いリレー対決で盛り上がりました。さらに放課後には、東綾中学校の陸上部員に対して、陸上競技部の学生が専門的な技術指導を行う時間も設けられました。

身体のひねりなど、実践的な身体の使い方をレクチャー
東綾中学校の陸上部員に対し、専門的な技術指導を行う

陸上が「苦手」から「好き」へ、子どもたちの心に起きた変化

今回の陸上教室は、東綾小・中学校の「陸上競技大会に出場する生徒が少ないため、まずは走る楽しさを知ってほしい」という切実なニーズから実現したものです。
陸上教室の最後、陸上競技部の学生が「陸上競技大会に出場してみたいと思った人!」と問いかけると、参加したほとんどの児童の手が上がりました。

当日入っていたテレビ局の取材に対し、陸上教室に参加した児童が「これまで陸上が苦手だったけれど、大学生に教えてもらったことで好きになりました」と満面の笑みでインタビューに答えてくれていました。

また、東綾小・中学校の教員からも「大学生たちの教え方が本当に上手で、私たちにとっても非常に勉強になった」と声が上がるなど、参加した児童・生徒たち、教職員、そして指導にあたった本学学生の全員が笑顔になる、まさに「共創」を体現する素晴らしいスタートとなりました。

綾部市教育委員会との連携においては、この他、フラッグフットボール体験や科学の学びなどの事業を実施します。各学校のニーズに寄り添い、お互いが豊かになれる持続可能な連携事業を展開してまいります。