2026.06.11

東大寺でフィールドワークを実施!歴史と祈りの継承について学ぶ。

文化学部 田中 直子 准教授の「京都文化フィールド演習(1年次生)」のフィールドワークで、東大寺を拝観しました。
本科目は、「伝統文化と保存継承」をテーマにしており、文化財に直接触れる体験を通して、その背景にある文化や伝統、思想などについての関係性を多角的に探求します。

学生は学外実習に向けた事前学習として、3班に別れ、グループ発表を行いました。
・東大寺の開創の一人である良弁僧正の縁起「執金剛神縁起絵巻」について
・東大寺の近世と近代の変化について
・東大寺の塑像と廬舎那仏の制作技法と背景について

フィールドワーク当日には、法要の営まれていた直後の大変厳かな法華堂を拝観し、その後、二月堂、戒壇院を見学。神仏習合の歴史を手向山八幡宮にみとめ、大仏殿、東大ミュージアムを巡りました。

東大寺ミュージアムでは、学芸員の久永 昻久氏の特別講義を受け、東大寺の前身寺院の名残や、八宗兼学の歴史、宝物の伝来と、文化財所蔵施設としての在り方などを、ご教授いただきました。加えて、非公開の本坊の経蔵(奈良時代、校倉造)をご案内頂き、大変、意義深いフィールドワークになりました。

久永学芸員による奈良時代の経蔵の特別案内の様子

学生たちのレポートからは、奈良という地と東大寺について事前学習の成果を踏まえ、それぞれの文化財を通史の中に位置づけ、その変遷の受容と、続く祈りの継承について、我がこととして受け止め、現在・未来への扉をどう開くのか、さまざまに思考し視野を広げたことが読み取れました。