京都産業大学の創設者であり初代総長を務めた荒木俊馬先生が遺したピアノが修繕を終え、神山ホールロビーに設置されました。大学創立60周年を記念した京都産業大学同窓会からの寄付金により音色が現代に蘇りました。
本ピアノは、世界三大メーカーの一つに数えられるベヒシュタイン社製(モデル9・1929年製)で、荒木先生がドイツ留学中に購入されたものです。かつて荒木邸で長男の荒木雄豪名誉教授が奏で、荒木俊馬先生が耳を傾けていました。「優れた科学者こそ芸術にも造詣が深くあらねばならない」との考えが本ピアノに込められています。
近年は一部の鍵盤から音が出ない状態となっていましたが、専門業者による修繕が施され、同窓生の皆様の温かいご支援により、往時の美しい姿と音色が復元されました。
今後は、神山ホールに設置した本ピアノを通じて、荒木俊馬先生が科学には芸術も重要な要素であると捉えていたことを多くの学生や教職員、地域の方々にそのエピソードに触れていただき、本学創設者の思いを将来に伝えていきます。
なお、平成16年(2004)に荒木邸の建て替えにともない、本ピアノを含む資料が本学に寄贈されました。大学史展示室(4号館1階)には旧荒木邸の応接間の一部を復元し、その蔵書やゆかりの扁額なども展示しています。
