2026.05.20

Monthly GSC5月「辻 香織さんグローバルセミナー」を開催

本学の理工系3学部が協同して設置しているグローバル・サイエンス・コース(GSC)では、在学生の英語スキルアップやグローバルな視野を広げることを目的に「Monthly GSCセミナー」を開催しています。

今回のセミナーでは、本学卒業生であり元GSC生でもある、辻 香織さんを講師にお迎えし、「海外に行きたいから始まった研究生活」と題してご講演いただきました。

■第1回Monthly GSC

  • 日時:2026年5月13日(水)16:45~18:15
  • 会場:サギタリウス館1階 グローバルコモンズ
  • 講師:辻 香織 氏(千葉大学大学院医学研究院 特別研究員・特任助教)

卒業生が語る研究者への道のり

辻さんは2020年に本学総合生命科学部 動物生命医科学科を卒業後、千葉大学大学院 医学研究院に進学し、2026年3月に博士課程を修了されました。現在は特別研究員・特任助教として、免疫発生学分野の研究に取り組まれています。

現在の研究室では、免疫システムと神経系・代謝系との関係解明や、アレルギー性疾患の新たな治療法開発など、医療に直結する多様なテーマが進められており、その中でも辻さんは「慢性肺炎症における組織修復機構の解明」に関する研究に取り組まれていると紹介されました。

本学卒業生の辻 香織さん(GSC2期生)

「海外に行きたい」から広がった進路

辻さんは、もともと研究者を目指していたわけではなかったそうですが、高校生のころから英語が好きで、「海外に行きたい!」という想いは強く持たれていたといいます。本学入学後、GSCへ登録し、大学1年次に経験した短期留学プログラム「海外サイエンスキャンプ*」での学びや出会いが、その後の進路を変える大きなきっかけになったと話されました。
同プログラムでは、アメリカ・サンフランシスコの大学やシリコンバレーの企業を訪問し、現地で活躍している研究者や日本人の方と交流。その中で、語学留学では得られない視点や価値観に触れ、「将来のキャリアに対する視野が大きく広がるとともに、研究留学という選択肢を初めて知るきっかけになった」と話されました。

この経験をきっかけに、その後もカナダへの語学研修や、文部科学省の留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」を活用したアメリカ・UC Davisでの研究留学などにも挑戦。海外での経験を重ねながらご自身の研究への興味も深め、行動を積み重ねることで現在の進路へと結びついていったそうです。

また、辻さんが研究の道へ進んだ理由については、「純粋に研究が楽しかった。新しい技術や知らないことを学ぶことが好きで、納得するまで研究を続けたいと思った」という想いから、就職ではなく大学院進学を選択したと語られました。

研究の苦労や海外留学のエピソードもお話いただきました

当日は多くの学生が集まりました

「海外サイエンスキャンプ」について*

「海外サイエンスキャンプ」は、海外の大学・企業を訪問し、現地で活躍する研究者や企業人、学生と直接交流することで、最先端の研究や産業に触れ、教室の中だけでは得られない学びと体験を通じてグローバルな視野を広げるGSCの短期留学プログラムです。なお、渡航先は2025年度よりフィンランド・ヘルシンキに変更となっています。

在学生へのメッセージ

最後に辻さんは、参加者に向けて次のようなメッセージを送られました。

  • 留学に限らず、インターンシップや学会など外に出て経験してみることが大切
  • 情報は「行動した人」のもとに集まるため、アンテナを張っておくことが重要
  • 好きなことに自信をもって続けていれば、進路は後から形になってくる

また、GSCでの活動を振り返り、GSCは単に英語力を伸ばすための場ではなく、“もっと成長したい”という思いを持った学生が多く集まっているので、自分も頑張ろうと思える。お互いに応援し合いながら、高め合える仲間に出会えることは今後の財産になることから、ネットワークづくりも大切にしてほしいと伝えられました。

講演後の交流

講演後は、参加者からの質問に答える形式の交流会を実施しました。大学院進学や海外留学・日頃の英語学習に関する多くの質問が寄せられ、学生の関心の高さがうかがえました。
辻さんは、ご自身の経験に基づいた具体的なエピソードを交えながら一つひとつ丁寧に回答され、将来グローバルに活躍したいと考える学生にとって、少し先を歩む先輩を身近に感じ、学生時代の時間の使い方や今後の進路について、より具体的に考える有意義な時間となりました。

生命科学部 黒坂教授の進行により交流セッションを実施

イベント終了後も活発に質問する参加者の姿が見られました

 

今回のセミナーは、海外への関心からスタートした経験が、研究という専門的なキャリアへと繋がっていく過程を具体的に知る貴重な機会となりました。

GSCでは今後も、学生の主体的な学びや挑戦を後押しできるようなセミナーやイベントを開催していく予定です。