2026.04.30

文化学部桑原ゼミ 絵から情報を読み取る実践訓練――「西洋絵画400年の旅――珠玉の東京富士美術館コレクション」(京セラ美術館)見学会

2026年4月26日、文化学部 文化構想学科 桑原 夏子准教授の「国際文化基礎演習A」、「国際文化演習IA」、「国際文化演習IIA」は、京都市京セラ美術館で開催中の「西洋絵画400年の旅――珠玉の東京富士美術館コレクション」展を見学しました。

昨年から始動した桑原ゼミは今年はじめて2年次生、3年次生、4年次生の集うゼミとなりました。当日は31人のゼミ生が参加し、学年を横断した5つのグループに分かれて課題をもとに鑑賞しました。

展覧会ポスター前での集合写真

東京富士美術館の西洋絵画コレクションは、ルネサンス時代からバロック、ロココ、新古典主義、ロマン主義を経て、印象派そして現代にいたるまでの作品をカバーした非常に充実したものです。今回の展示はそのなかから特に油彩画コレクションを厳選したものであり、かつ、宗教画、肖像画、風景画、静物画といった複数のジャンルを紹介するものでした。

今回の見学会では、「作品そのものから情報を読み取る」ことを課題としました。たとえば、その作品のなかでどのモチーフが主役になっているかを構図や身振り、陰影表現をもとに探ったり、赤と緑、黄と青といった補色の関係(色同士の関係性から互いに引き立て合うとされるもの)がどのように用いられているかを分析しました。

美術史の学びにおいては、作品の制作背景を掘り下げる学びとともに、作品そのものから情報を読み取る学びの2つが重要です。前者は文献を批判的に読解することによって育まれ、後者は実際に作品を見て、それがどのように描かれているのかをじっくり観察し、考えることで深められるものです。こうした座学とフィールドワークの繰り返しによって、これから4年次生は卒業論文を執筆し、3年次生は卒論に向けた本格的な調査方法を体得し、そして2年次生は調査の基礎的な実践知識を身につけていくことになります。

しっかり学ぶとともに、同学年で、そして学年を超えたゼミ生同士で、交流を深めるゼミ活動そして見学会をこの1年も実践していきたいと思います。