2026.03.19

2025(令和7)年度 第4回全学FD/SD研修会「【学生企画】履修支援ホントに届いてる…?〜知らずに後悔する学生を減らすために〜」を開催しました

3月4日(水)、2026(令和7)年度第4回全学FD/SD研修会を開催しました。
京都産業大学では、学修者本位の教育の実現を目指し、さまざまな取り組みを行っています。
第4回全学FD/SD研修会は「【学生企画】履修支援ホントに届いてる…?〜知らずに後悔する学生を減らすために〜」をテーマに、学生が主導して企画から当日の運営まで携わりました。学生による問題提起を起点として、教員・職員・学生でのグループワークを通じて学生のリアルな声を共有し、教職員と学生の間にある認識の違いを相互に理解する機会となりました。
開会にあたり、佐藤教育支援研究開発センター長より挨拶があり、その後、代表学生による導入説明が行われました。導入説明では、学生自身が設計・実施した「履修や学びに関する実態調査」の結果をもとに、履修や学びの情報で困った経験や、学生がどこから情報を得ているのか、どのような形で情報が提供されると役に立つのかといった分析結果が紹介されました。これらを踏まえ、「誰が・どこで・どのように学生を支援することが望ましいのか」という問いが提示され、研修会全体のテーマが共有されました。

その後、場の雰囲気を和ませることを目的として、自己紹介を兼ねたアイスブレイク「Good&New」を実施しました。参加者が1週間以内にあった良いこと(Good)や新しい発見(New)を共有することで、グループワークに入りやすい場づくりにつながりました。
続いて、教員・職員・学生の混合グループによるグループワークを行いました。グループワークは、①気づき編と②探究編の2部構成で実施しました。

①「気づき編」では、教職員は学生に聞いてみたいこと(履修支援の取り組みに対する疑問など)、学生は大学生活の中で感じている疑問やモヤモヤなどを付箋に書き出しました。教員・職員・学生で付箋の色を分けながら意見を整理し、その中から特に深めたい意見を最大3つ選び、グループで話し合いました。
各グループの模造紙には、教職員からは「オフィスアワーは学生にどの程度活用されているのか」「入門セミナーのような初年次ゼミはどのぐらい有用か」「ガイダンスへの出席率が低いのはなぜなのか」といった問いが挙げられました。また学生からは、「必修なのか選択必修なのかが学部・学科によって異なるため一目で理解しにくい」「先輩がどのように履修を組んでいるのか知りたい」「教職員間の連携は取れているのか」といった声が出され、履修支援や情報提供のあり方について多様な視点から意見が共有されました。

「気づき編」のグループワークの様子

②「探究編」では、まず各グループの模造紙を見て回る「アイデア見学」を行い、その後、最も興味を持ったグループに移動して新しいメンバーで対話を行う「対話セッション」を実施しました。参加者は他のグループの意見やアイデアを参考にしながら議論を深め、履修支援のあり方や学生支援の方法について多角的に意見交換を行いました。メンバーが入れ替わることで新たな視点が加わり、対話がより活発に展開されました。

「探究編」の対話の様子

当日は、教職員28名、学生は運営学生4名、テーブルファシリテーター8名(運営学生と兼任含む)、一般参加学生3名の計12名が参加しました。「学生ファシリテータ」の有志学生がテーブルファシリテーターとして各グループの進行を支えたことで、教員・職員・学生がそれぞれの立場から意見を出し合い、対話を深める場となりました。

参加者アンケートでは、「学生の率直な意見や実態を知ることができた」「教員・職員・学生それぞれの視点を共有できた」「学生主体の企画・運営による研修会が有意義だった」「学生ファシリテータの配置により対話が円滑に進んだ」といった意見が寄せられました。一方で、「学生と教職員の認識や情報量のギャップ」や「学生が教員に相談・質問しにくい心理的ハードル」といった課題も共有されました。
また、参加学生から「次回の学生企画による全学FD/SD研修会では、今回のテーマをさらに深堀したいため、研修以外でも意見交換をする機会がほしい」、「もっと事前準備をしたいので、委員会や他の全学FD/SD研修会に学生を参加させてほしい」といった意見が寄せられた。

今回の研修会を通して、履修支援や学びに関する情報提供について、教員・職員・学生それぞれの意見を共有し、その違いを認識する貴重な機会となりました。今後も学生が主体的に参画し、教職員と協働しながら、大学の学びをより良くするための取り組みを継続していく予定です。