2026.02.26

京都府綾部市で行った本学教員・学生による地域連携の取り組みについて報告会を開催

2026(令和8)年2月7日(土)、綾部市ものづくり交流館において、「令和7年度 京都産業大学むすびわざプロジェクトinあやべ」事業報告会を開催しました。

本学では、経済学部・経営学部・現代社会学部の3人の教員とそのゼミ生が、京都府綾部市でのフィールドワークを通じて、地域住民、地域団体、企業等との連携・交流を図り、大学生を主体に地域課題の解決や振興に寄与する取り組みを行っています。

事業報告会では、綾部市の市民の皆さまをはじめ、活動で交流、連携した団体等の皆さまにも参加いただき、参加者に対して、教員とゼミ生が今年度の活動報告を行いました。

参加者からは、「3つのゼミそれぞれ特徴があり、大変興味深かった。」「綾部のことを調べたり、色々と提言をしてくれてありがとうございます。」「プレゼンもわかり易く聴き易かったです。」などの感想が寄せられました。

報告内容

経済学部 寺崎 友芳ゼミ

寺崎ゼミ1班は、「綾部市の魅力を伝えるPR動画の作成と発信」をテーマとした取り組みを報告しました。
SNS利用拡大を背景に、視聴データを分析し、関心の高い「史跡・歴史」「観光・街歩き」「飲食」分野を特定しました。特にTikTokが高い拡散力を示し、媒体特性に応じた発信戦略を提案しました。さらに、視聴データに基づく周遊ルートやATPIモデルを活用し、綾部市の観光ブランド強化と持続的な地域活性化につなげる提案をしました。

寺崎ゼミ1班の学生たち

続いて寺崎ゼミ2班は、「地域食堂による綾部市での食育の実践」をテーマとした取り組みを報告しました。
地元食材の魅力を子どもたちに伝え、郷土愛の醸成と地域経済活性化につなげることを狙いとし、綾部市における食育実践を目的に地域食堂を開催しました。事前取材や試作会、広報活動を経て実施し、開催当日は32名が参加しました。食材解説や調理体験を通じて高い満足度を得ました。アンケートでは約96%が綾部市の食材に関心を示し、食育を通じた地域への好循環創出を目指す実践となりました。

寺崎ゼミ2班の学生たち

経営学部 松本 和明ゼミ

松本ゼミの学生(経営学部 4年次)は、「綾部市を活気あるベッドタウンへ!」をテーマとし、綾部市を「活気あるベッドタウン」として再構築する政策提案をまとめ、報告しました。
都心の家賃高騰やドーナツ化現象を背景に、京都・大阪圏へ通勤可能な立地を活かし、人口流入を図ることを目的とし、特徴として、通勤特急券補助や駅周辺整備、家賃支援、アフォーダブル住宅の導入検討など、交通と住宅を一体で捉えた具体策となります。働きやすさと住みやすさを両立させることで、若年層・子育て世帯の定住促進と持続的な人口増加を目指す提案を行いました。

松本ゼミの学生

続いての松本ゼミの学生(経営学部 3年次)は、綾部市活性化策の提案をまとめ、報告しました。
世界的企業が集積する「ものづくりのまち」という強みを活かしつつ、近隣地域との競合やアクセス面の課題を踏まえ、従来の一過性の観光振興ではなく、持続的発展を目指す新たな視点を提示しました。特徴は「仕事×暮らしのセット売り」という戦略で、就活生に向けた綾部市企業の説明会を行う際に、企業説明だけではなく、綾部市で暮らしをアピールすることも組み合わせ、若者が安心して働き暮らせる環境を可視化する点にあります。優秀な人材の定着と地域の持続的成長を目指す提案となりました。

松本ゼミの学生

現代社会学部 滋野 浩毅ゼミ

滋野ゼミは、「地域との協働事業の成果と課題」をテーマとし、綾部市での地域連携活動の報告と今後の提案を報告しました。
水源の里集落でA~Zの26文字を頭文字とした名称やイメージで集落の魅力を紹介している冊子「AtoZ」の作成や、都市部の家族、地元の移住者をメインに、自然と共に生きるための“暮らし仕事”の実践プログラム「ちいたに」、小学生3年生~6年生を対象に、綾部のまちを歩き、探索し、記事にまとめ、発表する地域学習企画「綾部こども探偵」を通じて、子ども・大学生・地域住民が学び合う場を創出しました。体験を通じた主体的な学びや世代間交流の効果を検証するとともに、今後、漫才型まち探求プログラムやAtoZの動画化といった新たな発信手法を考えており、教育と地域資源を結び、綾部の魅力を次世代へ継承・発展させることを目指しています。

滋野ゼミの学生たち