文化学部では、専門教育科目として「観光文化学PBL2」を開講し、観光文化に関する企業や団体が抱える課題の解決に取り組むことを通して、実社会において必要とされる課題解決力や発信力の醸成を目指しています。1月14日(水)に開催された最終報告会には、課題提供機関である京都市産業観光局観光MICE推進室の飯尾 貴之氏・喜馬 爽氏、京都伝統産業ミュージアムの八田 誠治氏をお招きし、学生たちが提案内容を発表しました。
京都市産業観光局観光MICE推進室クラスでは、「京都の隠れた魅力を活かした観光の推進~観光客の満足度を高めつつ、観光の分散化を図る~」という課題に取り組みました。学生たちは、伏見地域を対象に、クラフトビールの試し呑みや学生割引を導入した伏見十石舟の観光、商店街におけるクーポンガチャ設置など、多様な施策を提案しました。さらに、伏見の実地調査の成果をもとに伏見観光モデルを掲載したパンフレットを作成し、地域の魅力を効果的に発信する方法についても提案しました。
最終報告会の様子
受講生が作成したパンフレット
京都伝統産業ミュージアムクラスでは、「京都の伝統工芸品である『結納飾・水引工芸』の用途開発について」という課題に取り組みました。学生たちは、結納離れが進む現代において、水引の認知度を高めるとともに、伝統工芸を日常生活に取り入れることを目指し、2025年12月15日(月)および12月19日(金)の2回にわたり、体験型ワークショップの企画・運営を行いました。最終報告会ではその成果を踏まえ、壁面装飾や教育分野での活用、さらには贈答文化に応じたオーダーメイド小物への展開などについて提案しました。

最終報告会の様子

ワークショップで作ったマグネットを紹介した
出席いただいたお三方からは、「クーポンガチャや学生割引など、学生の視点にもとづいた面白い提案がなされていた」「伏見の魅力が盛り込まれたパンフレットの出来が大変良かった」「体験型ワークショップの開催に加えて、壁面装飾など水引の新たな用途開発を具体化できた点がとても素晴らしかった」といったコメントをいただきました。
課題提供機関との振り返り

課題提供機関との振り返り
報告会終了後、受講生からは「京都市が抱える観光の分散化という課題の難しさを改めて感じた」「観光をする側とつくる側の立場や視点の違いについて考えさせられた。自身の成長につながる経験だった」「今回学んだことをもとに、今後は水引の研究に挑戦していきたい」といった感想が寄せられました。実践を通して得た気付きは、学生たち一人一人にとって大きな学びとなったようです。