2026.01.19

巡る旅をデザインしてみよう! 中野ゼミで、企業・行政の方をお招きし、企画コンテストを行いました。

文化学部京都文化学科 中野 宏幸教授の「観光文化演習ⅠB(3年次生)」は、1月8日、「大阪・関西万博後も、長く滞在し、再訪したくなる周遊観光のあり方を考えよう」とのテーマの下、発表会を行いました。今回は、4つのグループが発表し、参加していただいた企業・行政の方からコメントとアドバイスをいただくとともに、ゲストの方と中野教授の評価の集計によって、高評価のグループの表彰を行うものです。

MaaSを活用したブランドの強化を提案するグループ発表の様子

今回はゲストとして、JR西日本京滋支社京都交流推進委員会の岡田氏、日本航空の遠山氏と公門氏、京都府商工労働観光部の土江氏と川崎氏、橿原市観光協会の松井氏と深日氏、国土交通省近畿運輸局観光部の東氏、新宅氏と塚本氏に参加いただきました。

学生からは、京都市外の食文化に着目したモデルコースの設計と受け入れ体制やブランド戦略の構築、観光客の共通心理を踏まえた滋賀県の周遊コースや琵琶湖の観光資源の開拓、物理・情報・心理の各面に配慮したバリアフリー対策、「わざわざ訪れたくなる」視点の創出と魅力的なコンテンツ・体験の提供、さらに利用者・ドライバー双方にメリットのある地域独自のライドシェアアプリの開発など、幅広い視点からの提案がありました。

第1位となったグループは、京都市内と府域の回遊が自然に生まれにくい要因として、ブランドや情報の偏り、移動の不便さに着目し、その解決に向け、観光ブランドの発信ツールとしてのMaaS(※)の活用を提案しました。そして、京都府域を「ひとつの観光ブランド」として統合する「広域周遊観光プラットフォーム」の構築、京都市内では体験できない「海」の強みを生かした「海の京都」ブランドの強化、自然・滞在環境の整った府域でペットと楽しむツーリズムのあり方を提言しています。

グループ発表の様子

発表後、ゲストの方々からは、「ペットツーリズムなど新しい着想と旅のスタイルを企画した興味深い内容であった。さらなる気付きや新たな視点を探求してほしい」「顧客が何を求めているのかという共通心理を起点とした着想の重要性を指摘するものであった」「前向きな姿勢や柔軟な発想がうかがえ、今後の京都観光の発展に向けて大変頼もしく感じた」「地域の特性や強みを生かし、特別な価値を創出していく構想を期待したい」などのコメントをいただきました。また、「チームとして成果をだすことは、社会に出てからさらに重要になる」「ビジネスでは費用対効果が求められるので、キャリア形成に生かしてほしい」といった実践的なアドバイスもいただき、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

ゲストの方からコメントをいただく様子

4年次の卒業制作に向け、社会の動向や新たな価値観を柔軟にとらえる感性を磨き、創造的な発想力をさらに高めてほしいと思います。

※)MaaS(マース:Mobility as a Service):地域住民や旅行者の移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービス(国土交通省のウェブサイトより作成)。