2025.12.19

文化学部吉野ゼミが京都の日蓮宗・禅宗寺院を踏査しました!

文化学部京都文化学科の「京都文化基礎演習B」(担当:吉野 秋二 教授、受講生12人)では、妙顕寺(上京区)・相国寺(上京区)・東福寺(東山区)および周辺地域を対象に現地踏査を実施しました。
踏査に先立ち、妙顕寺・相国寺周辺地域班、東福寺周辺地域班それぞれで各2回の事前学習を実施しました。関連書籍などを調査し、寺院の建築・庭園の特色について考察し、調査結果をスライドやレジュメにまとめ発表しました。
現地踏査当日は、妙顕寺南門に集合後、境内を学生の案内で周回し、日蓮宗寺院の伽藍配置の特色を観察し、宝物館で尾形光琳などの作品を見学しました。

妙顕寺での学生の解説

その後、上御霊神社を経て、相国寺境内に入り、まず承天閣美術館で企画展「屏風」の展示作品や伊藤若冲筆の障壁画などを観察しました。その後、法堂など境内の主要建築物や三門跡などを見学し、禅宗寺院の建築、伽藍配置の特色について議論しました。境内を出た後、近隣の同志社大学の近代建築をしばし見学し、大学内の食堂で昼食をとり英気を養いました。
昼食後は、地下鉄・バスを利用して移動し、東福寺と塔頭寺院を勝林寺・東福寺・光明院の順で巡りました。東福寺境内では、事前授業での配布資料を参照しながら、三門・法堂・禅堂・東司・浴室などの禅宗建築をつぶさに観察し、相国寺のそれと比較しました。東福寺方丈と光明院では、重森三玲作の庭園の特徴について学生の解説を糸口に議論しました。

東福寺三門での学生の解説

東福寺方丈庭園の観察

東福寺と塔頭寺院は紅葉寺院としても著名ですが、文化遺産の活用の仕方は塔頭ごとに特色があります。そうした点に関しても理解を深めることができ、晴天にも恵まれ、充実した学外授業になりました。