「国際ビジネス論Ⅱ」(担当:植原 行洋 教授)は、日本企業による国際的なビジネス展開について学び、商品戦略の策定や実務家による講義を通じて理解を深めることを目的として開講しています。今回は、株式会社ブルード代表取締役社長 田中 彰太 氏をゲストに迎え、自身のキャリアと挑戦についてお話を伺いました。
(学生ライター 現代社会学部 3年次 町野 航汰)
株式会社ブルードは、海外留学AX事業「StudyIn」、訪日旅行メディアサービス「StudyIn Japan」、YouTubeなどの動画メディア事業を展開するグローバル企業です。動画メディアを基盤に、観光・教育・人材の分野で世界35カ国以上に事業を広げ、時代の変化に対応しながら成長を続けています。


授業冒頭、田中氏の講演に先駆けて、学生から同社の訪日旅行メディアサービスの新規提案について優秀グループ2組が発表をしました。各班、ペルソナの作成や大まかな事業予定などを組み込んで発表しており、とてもレベルの高い発表となっていました。講評は田中氏に加え、本学卒業生で人事部で活躍されている竹内氏、マーケティング部に所属し動画メディアで著名なアンジー氏も加わり、プレゼンをさらにワンランクアップさせるアドバイスなどを学生に共有していただきました。
田中氏は講義で、自身の挑戦を三つのステップに分けて語りました。
第一の挑戦:夢を見つける
高校時代は野球選手を目指していましたが、プロにはなれないと悟り、『生涯をかけた夢』を探す決意をし、「社会を変える事業を起こすこと」を夢に据えます。
第二の挑戦:留学
自分の夢を見つけた田中社長、ここから2つ目の挑戦として「米国留学」を挙げました。留学経験で価値観が大きく変わり、『人の可能性は能力ではなく想像力で決まる』『チャレンジした時点で成功への一歩』という学びを得ました。
帰国後、留学時の恩師から「起業したいなら、まず従業員2、3人規模の企業を大きくする経験をするべき」という助言を受け、入社した会社では「起業する」という夢に向かって苦労を重ね、貢献しました。
第三の挑戦:起業
念願かなって株式会社ブルードを設立した田中氏は、当初は短期的な収益を目的としたビジネスを展開していましたが、うまくいかず、原体験を活かした留学事業に転換。現在は『より多くの人にグローバルという選択肢を』という理念のもと、動画メディア事業や訪日旅行サービスなどを展開し、世界35カ国以上に事業を広げています。

田中氏は最後に「挑戦を始めて20年、一切ぶれずにここまでやってきた。今の私たちに必要なものは時代の流れに合わせて、自分の考え方を変えることだ。」と学生にメッセージを伝えられました。

今回の講義を通じて、挑戦することの大切さを改めて実感しました。田中氏の『チャレンジした時点で成功への一歩』という言葉は、私にとって非常に印象的でした。一歩を踏み出す勇気を持つことが、未来を切り開く鍵になると強く感じました。今後は私もグローバルな視点を持ち、積極的に挑戦していける人間になりたいと思います。