京都には30を超える大学があり、「大学のまち」として知られています。その多くの大学にはミュージアムが設置され、長い歴史のなかで特色あるコレクションが形づくられてきました。これらの資料は、調査研究の対象であると同時に、展示活動を通して一般にも公開され、各大学における学びの中心的な役割を担っています。
第6回目となる今回の京都・大学ミュージアム連携合同展は、「おくりもの」をテーマに、宇宙・歴史・土地・自然といった多角的な視点で選定した8大学9館の所蔵品を一堂に展示します 。2026年1月23日(金)から3月1日(日)まで、京都伝統産業ミュージアム WEST SQUARE Window Gallery にて開催されます。
京都産業大学からは神山天文台とギャラリーが参加し、神山天文台からは、隕石コレクションより3点を出品します。いずれも太陽系誕生の記憶をとどめた、貴重な隕石です。
ぜひ会場で、京都の大学ミュージアムが所蔵する個性豊かな「おくりもの」の数々をお楽しみください。
出品情報(京都産業大学神山天文台)
炭素質コンドライト:イブナ隕石(破片)
1938年にタンザニアに落下した隕石で、CI1に分類される炭素質コンドライトです。太陽と非常によく似た元素組成を持ち、小惑星リュウグウやベンヌから直接持ち帰られたサンプルともきわめて近い性質を示すことから、太陽系形成初期の情報をとどめた「最も始原的な隕石」の一つと考えられています。同タイプの隕石は世界で約10例しか知られておらず、分類名「CI」の「I」はこのイブナ隕石に由来します。
炭素質コンドライト:オルゲイユ隕石(破片)
1864年にフランスに落下した隕石で、現在知られているCI1タイプの炭素質コンドライトとしては最大級です。もっともよく研究されてきた隕石の一つで、有機物やアミノ酸、太陽系形成以前に存在していた粒子などが見つかっており、生命の起源や太陽系初期環境を探るうえで重要な手がかりを与えてきました。地球に落下する前の軌道からは、彗星を起源とする天体がもとになっている可能性も指摘されています。
鉄隕石:ギベオン隕石(スライス標本
主に鉄・ニッケル合金からなる鉄隕石の一種で、現在のナミビア地域で発見されました。約4億5千万年前に地球に落下したと考えられています。断面を酸で処理すると「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる特徴的な模様が現れます。これは、太陽系形成初期に鉄・ニッケル合金が約100万年かけてゆっくり冷えた痕跡であり、人工的には再現できない、宇宙だけが生み出せる模様です。
開催概要
| 展覧会名 | 京都の大学ミュージアム特集6「おくりもの」 |
|---|---|
| 会期 | 令和8年1月23日(金)~3月1日(日) |
| 休館日 | 令和8年1月26日(月)、2月15日(日)、2月24日(火) |
| 開館時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
| 会場 |
京都伝統産業ミュージアム WEST SQUARE Window Gallery (京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 京都市勧業館みやこめっせ 地下1階) |
| 入場料 | 無料 |
| 主催 | 京都伝統産業ミュージアム(株式会社京都産業振興センター) |
| 共催・企画 | 京都芸術大学芸術館、京都産業大学ギャラリー、京都産業大学神山天文台、京都市立芸術大学芸術資料館、京都精華大学ギャラリーTerra-S、京都大学総合博物館、同志社大学歴史資料館、佛教大学宗教文化ミュージアム、龍谷大学 龍谷ミュージアム、京都・大学ミュージアム連携 |