2025.12.11

経営学部 伊吹ゼミ生が京都薬品工業株式会社からの課題に挑戦!

経営学部 伊吹ゼミ生、京都薬品工業株式会社からの課題に挑戦!

経営学部 伊吹 勇亮ゼミでは、「コミュニケーション」と「経営戦略・組織」の関係性を企業からの課題などを通じて、体験的に学んでいます。この度、3年次のゼミ生19人が、京都薬品工業株式会社より「コミュニケーションにより、製薬会社から日本発の新薬を増やす方法」という課題を受け、学生ならではの視点で調査・考察を進め、2025年10月に中間報告を行いました。

(文章執筆:経営学部 3年次 上殿 藍里)

伊吹ゼミ生が実施した意識調査で「知識不足」が浮き彫りに

伊吹ゼミ生は、新薬開発の障壁は、資金や産学連携不足だけではなく、新薬に対する「国民の理解不足」があるという仮説を設定しました。伊吹ゼミ生が実施した「新薬に対する意識調査」の結果によると、回答者の約70%が「日本で薬が開発されることが重要」と認識しています。しかし、その理由は「安心・安全」といった情緒的な面に留まり、経済効果や技術力向上といったメリットの理解は極めて低いことが判明しました。

さらに、「新薬開発について知らない・聞いたことがある程度」と回答した人が約80%に達し、新薬開発が「日常から遠い存在」であるという課題が明らかになりました。一方で、約83%が「新薬の開発に貢献できる機会があれば参加を検討したい」と回答しており、国民の関与意欲が高いことも示されていました。

「情報発信」と「身近さ」を軸に4つの企画を提案

この分析結果を受け、伊吹ゼミ生は、解決策のポイントを「新薬開発の情報発信の機会を増やす」と「新薬開発を国民の身近なものにする」の2点に絞り、①YouTube 動画・ラジオ配信、②博物館風イベント、③新薬アイデアの賞レース、④専門家と著名人を招いた視聴者参加型オンライントークショーの4つの具体的な企画案を中間報告で提案しました。

博物館風イベント「知ろう!学ぼう!薬の世界」を実施

中間報告後、伊吹ゼミと京都薬品工業株式会社が具体案を中心に協議を進め、2025年12月14 日(日)にイベントホール洛央(京都市下京区)にて、「知ろう!学ぼう!薬の世界」と銘打ったイベントを若年層に向けて実施することになりました。新薬の歴史や開発プロセス、費用、メリットなどをストーリー仕立てにして、パネルや映像、体験で知ってもらうものになっています。 消費者と製薬会社とのコミュニケーションの活性化を図り、日本発の新薬創出に貢献することを目指します。

中学生、高校生の皆さんで、興味がある方は、ぜひイベントへご参加ください。一緒に新薬について理解を深めましょう。

日時 2025年12月14日(日)14:00~16:30
場所

イベントホール洛央

(京都府京都市下京区松原通寺町西入石不動之町695 枡儀洛央ビル地下1階)

対象者 中学生、高校生