法学部の専門教育科目「政策分析論」(担当:北川 雅敏 教授)では、公共政策における分析の必要性からその手法までを全15回で講義しています。
12月3日の授業では、アクセンチュア株式会社 公共サービス・医療健康本部の榎原 洋マネジング・ディレクターをお招きして、「コンサルタントの公共政策への関わり」をテーマにご講演いただきました。
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講義では、コンサルタントの仕事として、従来からの「知識・経験の鞘取り」、「分析・立案・設計・実行の習熟技法の提供」に加えて、これらの仕事をAIが代替するような時代にあってはクライアントの「背を押す」役割も大切になるといったお話を伺いました。
また、悪構造な政策問題に対して「ロジックツリー」や「スパイラルの整理法」が有効であること、インパクトの大きいところやトリガーになるところを見極めること、クライアントよりも第一線(street level)の実情を把握する重要性など、コンサルタントならではのポイントをご教授いただきました。

質疑応答では残念ながら全ての質問に回答いただく時間がありませんでしたが、「コンサルタントの仕事に就くのに有利な資格はあるのか?」「論理的思考をどのように鍛えたのか?」といった就活を控える学生ならではの質問に的確なアドバイスをいただきました。
受講者からは「コンサルタントと公共政策に相似点が多々あって興味深く感じた」「AIの出現した今の時代、論理的思考力だけでなく、熱意と人間的魅力を備えた人間というのをアピールするべきというアドバイスがとても面白かった」といった感想が寄せられました。
近年、学生の就職先として人気の高い外資系コンサルタントの実像に触れるとともに、政策分析の必要性・ポイントについて新たな視点から学べた良い機会になりました。