経済学部で開講されている「グローバル経済フィールドワークⅢ」にて、スリランカでの現地フィールドワークを実施しました。南アジアに位置するスリランカは、日本とのODAを通じて深いつながりがあり、開発支援の対象国としても知られています。私たちは全7日間の行程の中で、経済、文化、歴史、暮らしを多面的に学ぶ機会を得ました。現地での移動や人々との関わりを通して、教室では得られない体感的な知識に触れられたことは、私たち学生にとって大きな学びとなりました。
滞在した寺院では、地域の子どもたちが集い学習する様子を間近に見ながら、生活を共にしました。また、子どもたちと一緒に踊りを楽しむ時間もあり、一時間以上踊り続けるほどの盛り上がりとなりました。言語を超えた交流の温かさを感じるひとときとなり、異文化理解を体感できる貴重な機会となりました。現地の食文化を学ぶ機会もあり、滞在中、食事として提供されたスリランカカレーを毎日味わいましたが、その豊かなスパイスの香りと深い味わいに魅了され、帰国後には自らスリランカカレーを作り、本場の味を再現するほど、すっかりはまってしまいました。
さらに、現地の名門大学と学術交流を行い、ペラデニア大学では、日本の弓道についてプレゼンテーションを行い、現地学生と交流を交わしました。現地の学生から関心が寄せられ、異文化間での相互理解が深まる場となりました。続いて、コロンボ大学では、大学生や子どもたちによる伝統舞踊を鑑賞し、世代を超えて継承される文化表現の力を肌で感じました。
加えて、フィールドスタディーでは世界遺産シーギリア・ロックへの登頂、仏歯寺の参拝、紅茶プランテーションの見学、アーユルヴェーダの体験など、多彩な視察・体験を通じてスリランカの歴史と文化を学び、現地社会と暮らしの背景への理解が一層深まりました。
これらの経験は、国際社会で求められる視野の広さや柔軟な思考力を養う大きな一歩となり、今後の学びやキャリア形成においても確かな糧となると感じています。また、今回の体験を通じて、現地でしか得られない学びの価値を強く実感しました。もし今後、同様の海外フィールドワークに参加できる機会があれば、ぜひ積極的に参加することをお勧めします。異文化に触れ、視野を広げる経験は、学問だけでなく人生においても大きな財産となるはずです。
(文責:経済学部3年次 和田 昇悟)








