2025.11.28

創立60周年記念式典を開催—「Be Innovative. 革新的になろう」をテーマに、感謝と未来への決意を共有

2025年11月27日(木)、ザ・プリンス京都宝ヶ池にて「創立60周年記念式典」を開催し、三笠宮家の彬子女王殿下がご臨席、松坂浩史文化庁審議官、西脇隆俊京都府知事、松井孝治京都市長ら来賓など約430人が集いました。1965年の創立以来、10学部・10大学院研究科を擁する総合大学へと発展した京都産業大学は、これまでの歩みに感謝を表すとともに、「Be Innovative. 革新的になろう」をテーマに、未来への挑戦を誓いました。

記念式典は、60周年記念ムービーの上映に続き、主催者代表挨拶、彬子女王殿下のおことば、来賓祝辞、特別功労者・卒業生への表彰、学長挨拶などが行われ、祝賀会では、歓談の時間を通じて、関係者同士の交流が深まりました。
京都産業大学は、今後も「革新」をキーワードに、教育・研究・社会連携のさらなる発展を目指してまいります。

山田啓二理事長からの挨拶

学校法人京都産業大学は、創設者荒木俊馬総長が掲げた「建学の精神」のもと1965(昭和40)年、上賀茂神山の地に経済学部、理学部の2学部で京都産業大学を開学しました。それから60年、現在では10学部、大学院10研究科に学生数1万5,839名を擁する大学に発展し、さらに附属中学校・高等学校、すみれ幼稚園から成る総合学園を形成するにいたりました。これまでに送り出した16万人を超える同窓の方々は、あらゆる分野で国内のみならず世界各地で活躍されています。これも、本学をこれまで支えていただいた皆さまのご理解とご支援の賜物であると存じます。
しかしながら60年を迎え、私たちを取り巻く社会環境は大きく変化しつつあります。私たちの大学が創立された当時、20歳人口は200万人を超えていました。それが現在は100万人から110万人と半減し、去年生まれた子どもは70万人余り。20年後にはさらに3割減っていくとのことです。そして60年後の20歳人口は50万人を切ると推計されています。これからの60年は私たちにとっても試練の時代になるでしょう。日本社会はもとより、世界は急速な技術革新と価値観の多様化が進み、かつてないスピードで変容を遂げています。DX、GX、そしてAIの目覚ましい発展は、社会を根本から変えていくでしょう。このような時代に、私たちは「何を守り、何を変えていくべきか」を改めて問い直さなければなりません。
学祖荒木先生が掲げた「如何なる時局に当面しても、常に独自の見解を堅持し自己の信念を貫き得る人間」を育成するという理念を胸に、教育と研究のむすびわざの天翔(あまがけ)る地として、私たちは子どもたちの未来に責任を持ち続けたいと思います。
60年という、人間にとっては還暦、生まれ変わりの年にあたり、これまでの伝統を礎としつつ、社会の変化に対応した新たな価値を創造し、次の60年に向けて再出発する節目の年として「Be Innovative.」というスローガンを掲げ、教育・研究・社会貢献のすべての領域において、不断の見直しを行い、時代の先を見据えた取り組みを進めてまいります。
教職員一人ひとりの挑戦と努力はもちろんのこと、卒業生、保護者、地域社会、企業、行政など、多くの皆さまからのご理解とご支援が不可欠です。皆さまからの温かいご支援が、未来のリーダーを育てる力となり、社会に貢献する人材を育む原動力となります。これまで本法人を支えてくださったすべての関係者の皆さまに心より感謝申し上げますとともに、京都産業大学、附属中学校・高等学校、すみれ幼稚園が、これからも地域と世界に開かれた学びの場として、さらなる飛躍を遂げられるよう、今後ともご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

山田啓二理事長

在間敬子学長

在間敬子学長からの挨拶

60年前、創設者・荒木俊馬は「産業とは、むすびわざである」と説きました。分野を超えて、人や物事、そして知恵をつなぎ、新たな価値を生み出す。私たちが大切にしてきたのは、まさにこの「むすびわざ」の精神です。「むすびわざ」の精神は、今日の本学にも確かに息づいています。
教育では、伝統ある人文学と新しいデジタル技術をむすぶ挑戦である新しい文化学部、複数の学部を横断して起業家精神を実践的に身につけるアントレプレナーシップ学環がスタートします。
研究では、クライオ電子顕微鏡を用いた生命科学の産学共同研究が進み、神山宇宙科学研究所では、基礎研究を産業につなぐ新しい取り組みが生まれています。
私は、こうした“確かな変革”こそ、本学らしい歩みだと感じています。
本学は60周年の節目に「Be Innovative. 革新的になろう。」というスローガンを掲げました。これは、私たち自身が、新しい未来をともに創っていこうという、強い決意の言葉です。その決意を具現化するために、教育と研究において軸に据える5つの浸透すべき内容を打ち出しています。
その「5本の柱」の第1は、急速な社会の変化に対応するために必要となるAI・DXの活用、AI教育の推進です。すべての学生・教職員一人ひとりがAIを適切に使いこなし、社会に対応する力を養います。
第2は、AI・DXの活用によって可能となる産業に結びつく応用分野の拡充です。本学の強みである「宇宙、情報、生命」の研究を応用し、未来の産業・ビジネスをむすんでいきます。
第3、京都にキャンパスを構える私たちの大学は、これまで京都で学ぶ、京都を学ぶ、多くの人の思いをむすんできました。その強みを生かし、国内外の地域、企業、大学との連携を強め、オープン・イノベーションを加速させます。

そして私が学長就任以来、大切にしてきた第4、第5のテーマですが、第4は、年齢や立場を越えて様々な人が学び合える、幅広い世代が大学と社会を自由に往来して学べる仕組みづくりです。
そして第5は、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンを推進し、誰もが安心して学び活動できる環境を整えます。
今日ここから、私たちのさらなる挑戦が始まります。
神山の地から、皆さまとともに、未来へ歩み出してまいります。