2025.11.26

京セラ株式会社 滋賀東近江工場で工場見学と天体観望会を実施 ― 京セラ株式会社との包括連携協定に基づく取り組み ―

京都産業大学は、京セラ株式会社および株式会社フォトクロスとの包括連携協定(2024年8月2日 ニュース)に基づき、神山天文台 荒木望遠鏡の主鏡・副鏡を京セラ製ファインコージライトで置き換えるプロジェクトを進めており、現在、鏡の製作が進行中です。これにより、従来のガラス製鏡と比べて軽量化が進むとともに、ドーム内の温度変化に対する耐性が大幅に向上した望遠鏡となることが期待されています。また、神山宇宙科学研究所で開発中の次世代赤外線高分散分光器 GARNET についても、セラミックスを主体とした光学系を京セラが製作しています。

包括連携協定の一環として、2025年11月21日に本学の学生と教職員が京セラ株式会社 滋賀東近江工場を訪問し、工場見学と交流会を実施しました。

当日は、京セラ株式会社の担当者から事業内容や工場の概要について説明を受けた後、工場内で実際にファインセラミックスの製造工程を見学しました。引き続き、佐川英夫 神山天文台長による「神山天文台が目指すサイエンス」と題した講演が行われました。参加者は、生産現場の雰囲気や最先端のものづくりの一端に触れながら、日頃の学びと企業における技術開発とのつながりについて理解を深めました。

日没後には、本学の学生が中心となって観測機材の設営や進行を担い、京セラ滋賀東近江工場の皆さまとともに天体観望会を行いました。夜空に輝く天体を観察しながら、天文学や宇宙への関心を共有し、参加者同士の交流を深める貴重な機会となりました。

京都産業大学は、今後も京セラ株式会社および株式会社フォトクロスとの連携を通じて、天文学とものづくりをつなぐ教育・研究および社会貢献活動を一層推進してまいります。

京セラ株式会社担当者様によるご挨拶の様子

天体観望の様子

佐川台長による講演の様子