
法学部独自のイベントとして、公務員公安職(警察)内定者による採用試験の体験報告会が開催されました。登壇したのは、京都府警察本部に内定した松野 史晃さん(服部ゼミ)、大阪府警察本部に内定した豊福 乃碧さん(岡本ゼミ・岡部ゼミ)の法学部4年次生の2人です。
前半は内定者2名の報告会、後半は元警察本部長である法学部 岡部 正勝教授による講演会を行いました。岡部教授からは、警察官に求められる資質や覚悟についてのアドバイスもありました。
(学生ライター 法学部 2年次 笹山 美咲)
内定者の体験報告はインタビュー形式で行われ、警察官を志望した理由や、どのようなスケジュールで勉強を進めたのか、試験に役立った法学部での学びやガクチカ(学生時代に力をいれてがんばったこと)として採用面接で話した内容など、自身の経験を語ってくれました。
採用試験対策は、松野さん、豊福さんともに2年次から公務員講座を受講しつつ、3年次になってから本腰を入れ始めたとのことです。また、憲法など法学部の専門教育科目の授業が後々役立ったこともあり、大学の授業も大切にすることが重要と話してくれました。また、警察官の採用試験では体力試験もあるため、試験の半年前ごろからランニングや筋トレなど体力づくりに努めたそうです。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)について、松野さんは服部ゼミでの現地調査の経験や、法学部の学生アドバイザーとしての活動について、豊福さんは岡本ゼミで取り組んだ刑法討論会などの活動について話をしたそうです。「ガクチカで重要なのは経験から何を得たかということなので、小さなことでも大学生活で何をしてどんな影響を受けて成長したかを考えることが大切だと思います」と話してくれました。

最後に、警察官を目指す後輩の皆さんへのアドバイスを語ってくれました。
松野さん「警察官になりたいという、誰よりも強い思いを持ち、民間企業との併願ではなく一本で挑む覚悟が必要だと思います。」
豊福さん「警察官になって何を実現したいのか、どんな警察官になりたいのかという軸をしっかり持つことが重要で、早いうちに活躍したい分野を決めておくことをおすすめします。」

後半の講演会では、警察官に求められる資質や覚悟などについて、岡部 正勝教授からアドバイスがありました。
「警察官は現場で即断即決を求められる職種であり、一人ひとりに大きな権限と責任があるため、その権限の大きさと仕事の厳しさを理解し、その中でやり抜く覚悟が求められる。そのため、採用試験では面接が重視され、厳しい現場でも頑張りたいという熱意と覚悟を示すことが最も重要である。警察学校も非常に厳しい環境で、また、現場に出れば常に市民の目にさらされる緊張感があり、これらに耐えうる覚悟や強いメンタルが求められる。なぜ警察官になりたいのかを問い直し、覚悟を持って努力を続けてほしい」と報告会を締めくくりました。
私も警察に関係のあるゼミに所属していますが、今回のお話を伺い、いつも親切に対応してくださる警察官の方々が本当に大変な仕事をされているのだと実感しました。本学法学部では警察官や公安職の公務員になる学生が多く、行政職・公安職ともに充実した対策を行っています。ぜひ公務員を志望している学生は、法学部や大学が提供する対策講座やイベントに参加してみてはいかがでしょうか。