2025.11.21

中野ゼミで、国土交通省中国運輸局と地域の観光振興政策を学ぶワークショップを行いました!!

文化学部京都文化学科 中野 宏幸 教授の「観光文化基礎演習B(2年次生)」は、11月13日、国土交通省中国運輸局の観光地域振興課専門官の津森氏、観光部観光企画課の藤原氏、国際観光課の石川氏をお招きし、中国地方の観光政策と取組を学ぶワークショップを行いました。中野教授は国土交通省の出身であり、インバウンドと国内市場を巡る環境の変化を踏まえ、中国運輸局のご協力の下、行政との懇談の機会をもつこととしたものです。インバウンドの需要は拡大基調にある中、持続可能な地域づくりに向けて視野を広げ、訪日プロモーションと国内交流の拡大に一層取り組むことが期待されます。今回は、広域的な視点から観光戦略とそれを支える取組について理解を深めました。

グループ討議で、中国運輸局の方々と懇談する学生

グループ討議で、中国運輸局の方々と懇談する学生

中国運輸局は、国土交通省の地方支分部局として、広島県や岡山県など5県にわたる管内のバス・鉄道等の輸送の安全・安心の確保、地域公共交通の確保・活性化、地域の観光・産業振興を支える業務を行っています。はじめに藤原氏より、中国運輸局の使命と組織とあわせ、中国地方の観光市場や消費動向の特徴の説明がありました。続いて石川氏からは、穏やかな自然風景や神秘的な建造物などの魅力的な観光資源を用いた戦略的なプロモーション事業が紹介されました。さらに津森氏からは、外国人旅行者の受け入れ環境整備の一環として、2024年度にスタートしたアドベンチャーツーリズムのコンセプトやモデルづくりの取組について説明をいただきました。

全体写真

全体写真

引き続き、「インバウンドや国内旅行者向けの観光ブランドづくりやプロモーション戦略では、どのような要素が重要と思いますか」とのテーマで、グループ討議を行いました。この討議には、中国運輸局の方々、中野教授も加わり、活発な質疑応答や懇談が行われました。

藤原氏の説明を熱心に聴く学生

藤原氏の説明を熱心に聴く学生

グループ討議では、学生から、「地域にもっと宿泊してもらえるように、早朝の自然や夜景・ライトアップなどの夜の魅力を楽しめるツーリズムを考えてはどうか」「地域の特性に応じて、家族連れや欧米からの旅行者など、ターゲットをより意識した取組が重要ではないか」「移動距離を考慮した交通手段や旅のスタイルを企画してはどうか」「関西エアポートなどの通過拠点で情報発信を行うことが効果的ではないか」といった声が聞かれました。

体験を通じて得た学びを生かしながら、地域の魅力を国内外につなぐ国際交流や観光地域づくりのあり方を考えてほしいと思います。