現代社会学部のプロジェクト演習木原ゼミでは、徳島県牟岐(むぎ)町の関係人口(※)創出に関わる活動を2018年から取り組んでいます。
11月15日(土)・16日(日)に牟岐町でのフィールドワークを実施し、地域の方との交流を深めました。
フィールドワークでは実生ゆずの収穫とゆずしぼり体験を行ったほか、若者の活動拠点Turn Farmやモラスコむぎ、交流施設「遊観」で地元の方々との交流を行いました。
牟岐町は、接ぎ木ではなく長年の時間をかけて種から育てる「実生(みしょう)ゆず」が特産品です。1日目は農家の方々に教わりながら、高さ10メートルの木から貴重なゆずをひとつひとつ丁寧に収穫しました。もぎたてのゆずからは、爽やかな香りを感じることができ、その実を搾ってゆず酢づくりを体験しました。実生ゆずは自家消費用として家庭で栽培されていますが、今年は気候の影響で綺麗に育てるのが難しかったようです。また、牟岐町のゆずは利益を上げることを目的としているのではなく、関わってくださっている方に食べて欲しいという思いで作られていることを知ることができました。


ゆず酢づくり体験
2日目のモラスコむぎでは地元の方々と交流し、実生ゆずの後継者不足やゆずの木の高齢化の問題について、どのような取り組みを行っているかお話しいただきました。木原ゼミとして、これらの問題を解決するために、どのように関わっていくかなど様々な意見が飛び交い、情報交換を行いました。その後、寺院として地域に根ざしてきた場所を活かし、「対話」を中心に据えた交流施設「遊観」に移動し、施設の見学をしました。ここではアートイベントやクラシックコンサート、映画の上映会など互いの価値観に触れられるイベントが開催されており、世代や立場を越えたつながりが生まれているようです。次回のフィールドワークでも利用し、地元の方々との交流を予定しています。

モラスコむぎでの地元の方との意見交換

遊観での地元の方との意見交換
引き続き、木原ゼミでは実生ゆずの加工品を通じて牟岐町の魅力を多くの人に伝えていきます。12月14日(日)には実生ゆずをテーマにしたイベント「むぎあわせMARCHE」をTAMARIBAで開催します。
また、ゼミの活動は木原ゼミWebサイト「COPULA」でも発信しています。

むぎあわせMARCHEチラシ表面

むぎあわせMARCHEチラシ裏面
※「関係人口」について
(参考)総務省ポータルサイト