9月26日(金)、教育支援研究開発センターF工房主催のもと第16期学生ファシリテータ(以下、学ファシ)を対象としたファシリテーション研修①を開催し、今期の学ファシ活動がスタートしました。
学ファシは、授業や課外活動において学生の主体的な学びを支援する学生スタッフで、ボランティアとして活動しています。第16期生は7月中旬より募集し、さまざまな学部から集まった1年次生~3年次生約90名で活動しています。
全3回(計15時間)の構成で実施するファシリテーション研修は、学ファシ同士の関係性構築、ファシリテータとしての基本的な役割や心構え・スキルを体験的に知ることを目的にしています。研修には、第15期まで活動していた4年次生の有志14名がサポーターとして関わり、これまでの学びと経験を活かしてプログラムの組み立てから当日の進行までを職員と共に担当しています。
実施概要
<ファシリテーション研修①>
日時 | 2025年9月26日(金)10:00~16:00 |
場所 | ラーニングコモンズ(雄飛館2階) |
~プログラム~
- 導入
- アイスブレイク:ハッシュタグ(#)自己紹介(自分を表現するハッシュタグをシートに書き出し、互いに自己紹介しあう)
- アイスブレイク:ポジショニングマップ+自己紹介
- ダイアローグ~本音を語る体験、聴く体験~
- まとめ(意図開き、4年次生サポーターからのフィードバック)
- チェックアウトとクロージング
プログラムの詳細
今期初回となる今回の研修では、「お互いの想いを語ろう」をテーマに、これから始まる活動を安心して楽しめそうだと思えるよう、簡単な自己紹介から学ファシ活動を始めた理由やきっかけなど、たくさんの人とお互いの想いを聞きあって、それぞれが楽しく活動をスタートさせることを大きなねらいとしました。
時間をかけて実施した前半のアイスブレイクでは、はじめは緊張している様子も見られましたが、体を動かしながらたくさんの人と自己紹介しあうことで少しずつ打ち解け、安心してのびのびと交流を楽しんでいました。後半のワーク「ダイアローグ~本音を語る体験、聴く体験~」では、3~4人のグループになり、互いに話し手、聴き手、書き手、立会人の役割に分かれて、「学ファシ活動に参加した動機」をテーマに学ファシ一人一人が活動に対する想いを語ったり、語られた誰かの想いを受け止めたりすることを体験しました。ワークを通じて、他者の想いを知り、価値観や考え方などの違いを認め合い、それを楽しむことを体験し、対話や沈黙の大切さを実感することを目指しました。
研修の最後には、感想を積極的に発言する姿やそれをじっくりと受け止めながら聞く姿が見られ、次回の研修を楽しみにする声も多数聞かれました。
今年度、学ファシは今回を含めて全3回の研修に参加し、ファシリテーションについて体験的に学びます。また、研修と並行して教職員からの授業や課外活動での場づくり等に関するサポートの依頼があれば、F工房職員とも協働しながらファシリテータとしての実践を積んでいきます。そして来年4月以降は、初年次生向けキャリア形成支援教育科目「自己発見と大学生活」をはじめ、各学部の専門科目や課外活動のサポートなどさまざまな場面で活動する予定です。ぜひ、学ファシの今後の活躍にご期待ください。
学ファシのコメント(リフレクションレポートより)
■ 明日からやってみたい・やってみようと思う「一歩」
- 明るい!楽しい!と思える雰囲気、そして場を作る。その為にも、話し方、笑顔を大切にしようと思います。安心できる場を提供する為にも、意識していこうと思います。
- 初めての研修から1年がたって、8分間スピーチで、つまらずに話すことが出来て、自分の成長を感じることが出来ました。自己評価も大切ですが、他の人からの評価でしか気づけないこともあるので、それも大切にしていきたいなと感じました。
- 他者からの意見で気づいた自分の明るさや笑顔から得られる安心感をもっと自分の強みにしていきたいと思います。
■ 感想や意見、疑問など
- 今日のワークは自分のことや他の人のことをよく知ることに繋がったと思います。初めての後輩の学ファシとの関わりがあって新鮮な気持ちで取り組めたと思います。
- 自分の苦手な部分などを見つける事が出来た。他の人の意見を聞く事で自分の考えを深める事ができ、新たな発見もできた。凄く濃い時間になった。
今後のファシリテーション研修実施予定
研修②2025年10月30日(木)
研修③2025年12月14日(日)
学生ファシリテータ(学ファシ)とは
F工房とともに「指導型」から「支援型」の教育環境の実現に向けて活動する学生スタッフです。
例えば、授業やイベント等では、受講生や参加者の安心・安全をつくり、意欲を引き出すために、アイスブレイク(緊張をほぐすためのワーク等)の進行や、互いに本音を話し合える対話のサポートなどを通じて「学生の主体的な学び」を支援します。学ファシ活動は、単位や給与等の発生しないボランティアです。
※ファシリテータとは:グループ活動などがうまく運ぶよう支援する人のことです。
主体的な学びの場づくりはF工房にご相談ください!
~現在、第16期は90人で活動中~
学生ファシリテータSNSアカウント【公式】
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学ファシ広報メンバーが学ファシの存在を多くの人に知ってもらえるよう自分たちの活動の様子などを投稿しています。