2025年5月~7月にかけて、グローバルコモンズにて、国際問題に特化した英語ディスカッションイベント「Dive Into International Issues」を月2回、水曜日の4限に開催しました。学生ボランティアスタッフ「LINK」が企画・運営する本イベントは、英語力を高めるとともに国際的な視野を養うことを目的としています。
5月には、チーム対抗の体験型企画「貿易ゲーム」を通して、国際経済の仕組みやグローバルな格差について学びました。「貿易ゲーム」は、参加者が、世界のさまざまな国を模した複数のチームに分かれ、それぞれが異なる量・質の「資源」と「道具」をもとに製品を生産し、他チームと交渉・取引しながら最終的な利益の最大化を目指すゲームです。参加者は、ゲームとその後の振り返りを通して「不平等なスタートライン」が経済活動に与える影響や、国際交渉の難しさをリアルに体験することができました。
6月には、パレスチナ問題をテーマにディスカッションを行いました。担当のLINKが歴史的背景や現状を整理して紹介した後、参加者は紛争の原因や国際社会の関与、現地の人々の生活状況など、幅広い視点から議論を進めました。議論の途中で、分からないことがあれば、本やインターネットで歴史的事実や報道の情報を確認し、理解を深めました。また、参加者は、グループで意見を交換する中で、異なる立場や見方を理解し、「一方的な情報だけで判断しない」ことの重要性を学びました。
7月には、難民問題をテーマに、BBCが制作したロールプレイ型オンラインゲーム「Syrian Journey」を用いて、シリア難民の避難過程を疑似体験しました。「Syrian Journey」は、実際のシリア難民の証言をもとに構成されたインタラクティブなゲームで、参加者は自らが避難者となり、移動の途中で直面するさまざまな選択を迫られます。参加者は、ゲームを通じて、難民がどのような困難や葛藤の中で決断を下しているのかを追体験し、難民として生きる現実の一端を感じることができました。
LINKは、今後も言語力と国際的な視野を育てることを目的とした、さまざまなイベントを企画・実施していきます。



