2025年9月14日(日)、本学部の学生が海上保安庁第八管区海上保安本部主催の「舞鶴ブルーフェスタ」において、巡視船「だいせん」による体験航海に参加しました。
当日はあいにくの小雨模様で、実施が危ぶまれましたが、関係者のご尽力により予定通り約1時間半の航海が実現しました。航路は舞鶴第3埠頭から海上保安学校までの往復で、舞鶴湾の穏やかな海域を進みながら、海上保安庁の業務や船内設備について学ぶ貴重な機会となりました。
船内では、第八管区海上保安本部現職保安官の方のご案内のもと、幹部用食堂、乗組員食堂、ヘリコプター格納庫などを見学しました。大型巡視船では2週間以上の航海もあるため、畳敷きの部屋で制圧訓練を行う設備も備えられているとの説明があり、学生たちはその実践的な環境に驚きと関心を寄せていました。
また、航海中には、巡視船「わかさ」に配備された搭載艇および巡視艇「ゆらかぜ」による追跡訓練の様子も見学。実際の運用に近い訓練を間近で体感することで、海上保安業務の緊張感と使命感を肌で感じることができました。
参加学生からは次のような声が寄せられています。
- 「内陸部で生まれ育ったため、海の仕事にはこれまで縁がありませんでしたが、今回の体験を通じて、海上保安庁の仕事に強く関心を持つようになりました。進路を考えるうえで、大きなきっかけになったと思います。」
- 「実際に海上保安庁への入庁を希望している者にとっては、業務の現場を間近で見ることができ、志望度がさらに高まりました。現場の空気を感じることで、将来の自分の姿をより具体的にイメージすることができました。」
- 「家族も乗船を希望していましたが、体験航海は大人気企画のため抽選に漏れてしまいました。そのような中で、学生としてこのような特別な機会をいただけたことに心から感謝しています。」
なお、当日ご案内いただいた海上保安庁第八管区海上保安本部様より、今後の進路選択に資する「オープンカンパニー」の情報も提供いただきました。海上保安庁の業務に関心のある学生にとって、実務に触れる貴重な機会となることが期待されます。
今回の体験航海を通じて、学生たちは海上保安庁の使命と現場のリアリティに触れ、公共サービスの意義を再認識する機会を得ました。今後も本学部では、実践的な学びを重視した教育活動を積極的に展開してまいります。