2025.08.26

中国伝媒大学と共同でスピーチ・朗読発表会を開催しました

8月8日(金)、関ゼミと中国伝媒大学日本語学科によるスピーチ・朗読共同発表会をオンラインで開催しました。本発表会は、言語習得だけでなく、異文化理解や国際的な人間関係の構築を目的とした、ペアワークによる実践的学習活動です。今年度は16組のペアに分かれ、春学期のあいだ定期的にオンラインで交流を続けてきました。

本学の学生は、中国語の詩「中文有多美」の朗読を、伝媒大学の学生は日本語でのスピーチ「私の故郷」を練習しました。

ペアごとに作文の添削や発音の矯正などを通して互いに教え合い、学び合いながら交流を続け、発表会では25名が練習の成果を披露しました。また、司会から意見交換まで、全員が学習中の言語を使って発言しました。

中国伝媒大学の段 然(だん ぜん)准教授は「学生たちの準備は万全で、自信を持って発表できていました。中国人の学生の進歩を実感しました。」とコメントされました。日本人の学生も同様で、授業とは異なる緊張感とプレッシャーの中、すばらしいパフォーマンスを見せてくれました。

本取り組みは、単なる語学学習を超え、国境を越えた学生同士の相互理解や友情の形成にも大きな意義を持つものです。学生たちにとっては、自らの語学力を高めると同時に、異文化を受け入れ、協働する力を身につけるための貴重な経験となったことでしょう。

来学期はスピーチをテーマに交流を続け、第二回共同発表会を開催する予定です。

学生の声

中国伝媒大学生

心に残る発表会でした。中国と日本の学生がお互いの言語で発表し合う、このような貴重な機会に立ち会えてとても嬉しいと思います。準備の段階では発音を教え合い、言葉の使い方を教え合う中で、お互いの文化への理解が深まっただけでなく、実際に使える日本語の力が確実に伸びたと感じています。皆さんの一所懸命な発表を聞いて、言語を学ぶ楽しさと大切さを改めて感じました。私ももっと頑張ろうと強く思いました。

京都産業大学生

今回、自分の朗読音声を実際にパートナーに聞いてもらうことで、「できているつもり」になっていた発音を指摘してもらい、新たな気づきにつながりました。交流を重ねることで、より正確で自然な発音を学び、成長できたと思います。ネイティブスピーカーに聞いてもらうことの大切さを改めて実感しました。また中国人学生の故郷の紹介は本当に素晴らしかったです。私自身、初めて耳にする都市名もあり、とても興味を持ちました。また、中国人学生の日本語表現がとても生き生きとしていて、上手でした。私自身、中国語作文の力はまだまだだと感じているので、もっと努力しなければと刺激を受けました。これからも日本人学生と中国人学生が互いに学び合い、励まし合いながら成長していけたらと思います。