2025年度春学期、グローバルコモンズにて、名誉教授のギリス・フルタカ・アマンダ・ジョアン先生(イギリス出身)を講師に迎え、英語ワークショップ『Learning About the UK Through Films ― 映画を通して知るイギリス ―』を開催しました。
本ワークショップでは、イギリス各地を舞台にした映画を取り上げ、その背景やテーマについて考えながら、イギリス社会について学びました。「映画が好き!」「イギリスについて知りたい!」「英語力を向上させたい!」という学生が参加し、映画を通じてイギリス文化について理解を深め、語り合いました。
開催日時 | 映画タイトル |
5月13日(火)15:00~16:10 | Greenfingers(グリーンフィンガーズ) |
6月13日(金)15:00~16:20 | Calendar Girls(カレンダー・ガールズ) |
7月8日(火)13:30~14:45 | Billy Elliot(リトル・ダンサー) |
映画の紹介
『Greenfingers(グリーンフィンガーズ)』
自由な雰囲気のエッジフィールド刑務所で、受刑者のコリンは庭造りを命じられる。そこで命を育てる喜びを知り、天才庭師としての才能を発揮する。実話に基づいた感動のストーリー。
『Calendar Girls(カレンダー・ガールズ)』
1999年、イギリスの小さな町で世界初の“婦人会ヌード・カレンダー”が製作され、大きな話題となった。実話をもとに描かれた、笑いと感動のヒューマン・コメディ。
『Billy Elliot(リトル・ダンサー)』
『リトル・ダンサー』は、1980年代のイギリスを舞台に、バレエダンサーになることを夢見る少年ビリーの物語。炭鉱ストライキで家族が苦しむ中、階級とジェンダーにまつわる偏見に立ち向かうビリー。果たしてビリーの夢は叶うのか?
ワークショップの内容
ギリス先生が作品の背景について紹介した後、ワークシートを活用しながら、先生のファシリテーションのもとで映画の一部を鑑賞し、ディスカッションを行いました。ディスカッションでは、登場人物が直面する課題や予想外の展開、作品が伝えるメッセージについて意見を交換しました。さらに、イギリスの日常生活や価値観、ポップカルチャーやユーモアについても理解を深めることができました。
ギリス先生からのメッセージ
今学期は、イギリス社会のさまざまな側面、ライフスタイル、価値観を映し出す、まったく異なる3本の映画を鑑賞し、ディスカッションを行いました。そのうち2本は実際の出来事に基づいており、「犯罪と罰」「刑務所の目的」「更生とは何か」「年齢や性別に対して社会が求める“あるべき姿”に立ち向かうこと」「善意のために協力して行動すること」など、さまざまなテーマについて考えるきっかけとなりました。もう1本の映画では、「性別や階級に関する固定観念を乗り越えること」が主なテーマとなっていますが、その背景にはイギリス史上最長の労働者ストライキが描かれています。
こうしたテーマは一見、重くて深刻に思えるかもしれませんが、どの作品にもイギリスらしいユーモアがたっぷりと盛り込まれており、私たちはたくさん笑いながら鑑賞しました!来学期もまた、イギリスやイギリスの人々について新たな発見がある映画をご紹介する予定です。

