2025.08.07

中井ゼミが「公開ポスターセッション」を開催

大学生の投票率向上に向けて、
参議院選挙の各党マニフェストを学生視点でチェック!

法学部の中井 歩 教授のゼミ(現代日本の政治過程)の学生12人が、参院選で投票することになる大学生たちに選挙や投票を身近に感じてもらいたいと考えたことから、「公開ポスターセッション」を企画し、選挙直前の7月15日(火)・16日(水)・17日(木)の3日間に実施をしました。真理館1階と5号館1階の談話スペースに開設された会場には、多くの学生が来場して、ゼミ生の発表に熱心に発表に耳を傾けていました。
今回の参院選は、衆議院で与党が過半数を持っていない中での投票となりました。そのため通常の参院選とは異なり、選挙結果によっては政権の枠組みや政策の方向性が大きく変わる可能性があります。そこで中井ゼミでは、参院選において主要各政党が掲げているマニフェスト・政策を、物価高対策、憲法改正、気候変動対策、外国人政策、女性政策などの争点・テーマについて、学生の視点から比較検討を行い、発表しました。


今回の発表を通じて、発表者・来聴者の双方にとって、選挙や政策課題への関心が高まる良い機会になりました。また、すでに期日前投票を済ませたという学生もいて、学生の中でも今回の選挙への関心が高まっていることが分かりました。

研究・発表した学生の感想から:

・発表のポスターでは情報を盛り込みすぎず、見た人が一目でわかるようなポスターを作ることを心がけた。そのせいか、発表では見る人がポスターを読むことに集中しすぎず、私の話をよく聴いてくれていたように感じた。ただ、足りない情報をしっかりと補足しきれなかったので、次の機会ではもっと事前準備をしてから臨もうと思う。

・ポスターセッションをあまりしたことがなかったので、調べて分かりやすくまとめる過程に難しさを感じた。発表を聞く側は内容を何も知らない状態で聞くので、分かりやすく伝わるように言語化するのは大変だったし、工夫が必要だと感じた。発表を重ねるごとにより一層自分の中で理解が深まったり、質疑応答で自分では気が付かないことに気づいたり、新しい発見があった。

・ガソリン税の暫定税率に関する公約を比較したことと、現実の政治の動きを見てわかったことは、まず野党が共通の目標を掲げて連携して法案をまとめたことで、選挙で説得力を持たせたことだ。対して与党の慎重さは、政策を現実的に見た結果だと考える。短期的な恩恵だけでなく、代替財源の確保などの長期的な視点も重要であることが分かった。