先端生命科学科・高橋研究室および産業生命科学科・三瓶研究室に所属する有志学生たちが、和歌山県みなべ町にて梅干しの製造作業を体験しました。
本活動は、6月にみなべ町で学生たち自身が収穫・塩漬けを行った南高梅を活用し、NPO法人南高梅の会のご協力のもと実施されました。当日は、梅干しの味付け処理から包装作業に至るまで、同会スタッフの方々の丁寧な指導のもと、一連の製造工程を体験しました。
体験作業は、天日干しによる乾燥作業、京都産業大学で採れたハチミツを使用した「ハチミツ漬け梅干し」漬け、さらに「しそ漬け梅干し」の包装作業などを通して、伝統的な製法や地域資源の活用法について学びました。
4年次生の吉尾 実莉さんは、「今回の体験で最も印象に残ったのは、熱心に仕事に取り組みながらも、丁寧に指導してくださった南高梅の会のスタッフの方々と共に作業できたことです。スタッフの方々の熱意に触れ、私自身も多くの学びを得ることができました。梅を一粒ずつ丁寧に包装する作業は簡単に見えて実は難しく、その中で状況に応じて工夫することの大切さを実感しました。農に携わる人々の手間や思いに触れる中で、農業の持つ価値について改めて深く考える機会となりました。」と感想を述べました。
本活動を通じて学生たちは、一次産業の現場や伝統的な食品加工に対する理解を深めるとともに、南高梅の魅力と伝統の技を学ぶ貴重な機会となりました。また、生態系サービスによってもたらされる地域資源の価値や、循環型社会への視点について学ぶ貴重な機会を得ました。




NPO法人南高梅の会
和歌山県みなべ町に拠点を持つ(2006年設立)。障がい者の就労継続支援(A型)を通じ、農作業を通じた職業的自立や地域連携を推進する団体で、有機JAS認証の梅を紀州高田果園と共に栽培・加工・販売している。