2025.07.11

最先端のAI研究に関する学内セミナーを開催しました

2025年6月28日(金)に、情報理工学部客員研究員の Md Anwarus Salam Khan モハマド アノワールス サラム カーン 博士(ソフトバンク株式会社 AI 戦略室 Beyond AI 推進課 エンジニアリングマネージャー)によるセミナーを開催し、最前線の AI 研究のトピックや今後の方向性について、分かりやすく紹介しました。理系学部の学生・大学院生に加えて、文系学部の学生も参加し、「最新の AI でもできないこと」「なぜできないか」「今後どのようなことに取り組む必要があるか」など、活発な議論を行いました。

セミナー概要

講師

Md Anwarus Salam Khan モハマド アノワールス サラム カーン 博士
(ソフトバンク株式会社 AI 戦略室 Beyond AI 推進課 エンジニアリングマネージャー)

セミナータイトル

生成AIによるビジネス文書理解への挑戦:ACM Multimediaグランドチャレンジの取り組み
ACM Multimedia Grand Challenge on Understanding Business Documents by Generative AI

本セミナーでは、生成AIを活用したビジネス文書理解の最前線に迫る国際的な研究チャレンジ "ACM Multimedia Grand Challenge" Large Vision-Language Model Learning and Applications; LAVA について紹介しました。LAVA は、ビジネス文書の複雑な構造や文脈を多視点で捉えることを目的とした研究ワークショップであり、文書画像・レイアウト・自然言語の統合処理を通じて、次世代のAIモデルの可能性を探るものです。

2024年に開催された本チャレンジでは、請求書、契約書、議事録など実務で扱われる多様なドキュメントを対象に、12チームが参加し、生成AIを用いた情報抽出・意味理解・要約タスクに取り組みました。本セミナーでは、チャレンジ設計の背景、提供された100件のベンチマークデータセット、参加チームのアプローチ、優秀な成果を出したモデルの事例などを詳しく解説しました。

さらに、こうしたAIによるビジネス文書処理が、将来的にどのように業務効率化や意思決定の自動化に貢献し得るのか、そしてその社会的インパクトについても考察しました。

関連リンク

LAVAワークショップ