6月25日(水)、生命科学セミナーを開催しました。今回は、先端生命科学科の黒坂 光 教授および西野 佳以 准教授を講師にお迎えし、それぞれ「脳特異的GalNAc-Tアイソザイムの機能解析」、「ボルナ病ウイルス感染におけるストレスホルモンの影響」と題した講演を行っていただきました。
当日は、教員、大学院生、学部生を含む多くの参加者が聴講し、活発な質疑応答や討論が行われ、大変有意義な時間となりました。
4年次生の小原 大輝 さんは、「新型糖鎖の生合成に関与する酵素、特にGalNAc-T17について詳しく知ることができました。GalNAc-T17に類似する酵素が脳に発現し、異なる機能を担っているのではないかという点が非常に印象的でした。もし機会があれば、その酵素をノックダウンした際に発生や形態にどのような変化が生じるのか、ぜひ詳しく知りたいと感じました」と感想を述べました。」
また、4年次生の小坂 和虎 さんは、「ボルナ病ウイルスの特徴や性質がわかりやすく丁寧に説明され、自分が既に持っていた基礎知識と照らし合わせながら、より深く理解することができました。特に、オキシトシン(OXT)と環境エンリッチメントがグルココルチコイド(GC)産生の抑制効果を持つ可能性があるという点は、大変興味深く感じました」と話してくれました。
今回のセミナーを通して、先端的な研究内容に触れるとともに、参加者の探究心をさらに深める貴重な機会となりました。