2025.06.27

ハチミツ専門店 Au Bon Mielオーナー 大久保ひとみ氏による講演

 「生態系サービス研究センター」では、ミツバチやハチミツに関する学際的な研究活動を行っています。

 6月23日、ハチミツ専門店 Au Bon Miel(京都市左京区北白川)のオーナーである大久保ひとみ氏をゲストスピーカーに迎えて、「美味しい蜂蜜から気づいた、つながりのかたち ~人と自然がめぐりあう、小さな蜂蜜物語~」というタイトルで講演が行われました。

ハチミツ専門店 Au Bon Mielオーナー 大久保ひとみ氏による講演

 最初に、お店での仕事について説明があり、採蜜から小売店にハチミツが届くまでの物語を詳しく教えていただきました。信頼できる生産者とのつながりを大切にされており、販売においても、「届け方」にこだわっておられます。実店舗での販売だけでなく、各地のマルシェやイベントにも出店し、お客様との対話を大事にされているという話が印象的でした。

 次に、ニホンミツバチの養蜂に携わった経験について語っていただきました。9年間、ミツバチとともに過ごした日々を通じて、「待つこと」「見守ること」「共に生きること」をミツバチから学んだと言います。こうした経験が、取引のある養蜂家さんが現場で抱える課題を深く理解することにもつながっているそうです。

 さらに、つながりの視点で、「京都はちみつのアトリエ」「蜜源植物のいけばな展&教室」「ぐるぐる回してキラキラ蜂蜜を楽しむ会」「はちみつランチ会 in 大文字山」といったさまざまなイベントにチャレンジされています。

 最後にまとめとして、「蜂蜜の物語を伝える」ことや「蜂蜜は自然と人とのつながりを提案できる」ことを教えていただきました。今後、研究センターにおいて、ハチミツのサプライチェーンを構築したり、ハチミツに関する販売・プロモーションや商品開発を進めていく上で、有益な示唆をいただくことができました。

 参加した学生からの質問-「お店を経営することになったきっかけ」「ハチミツの魅力を広く伝えていくためのアイディア」「人気のハチミツの種類」「ご来店される客層」「接客での工夫」「加工品として売れる商品」「ニホンミツバチの養蜂に挑戦した理由」にも丁寧にお答えいただきました。大久保さんのお話を今後の研究活動に生かしていきたいと思います。

WEBサイト「Au Bon Miel(オ・ボン・ミエル)」