2025.06.23

抗がん剤ヒドロキシウレアの新たな役割 -小胞体の還元ストレスを緩和する作用を発見-

Hydroxyurea modulates thiol-disulfide homeostasis in the yeast endoplasmic reticulum

ヒドロキシ尿素は酵母小胞体のチオール・ジスルフィド恒常性を調節する

名古屋市立大学大学院理学研究科の中務邦雄教授の研究グループは、奈良先端科学技術大学院大学の木俣行雄准教授、京都産業大学の潮田亮教授らとの共同研究により、古くから抗がん剤や細胞周期研究に使用されてきた薬剤「ヒドロキシウレア」に、細胞内小器官「小胞体」における還元ストレス(酸化還元バランスが崩れた状態)を緩和する作用があることを新たに発見しました。
本研究は、名古屋市立大学大学院理学研究科の高野佑基(博士後期課程大学院生)が実験および解析を中心となって担当したものであり、ヒドロキシウレアの作用機序を再解釈する重要な知見を提供するものです。これにより、同薬の副作用の理解や新たな疾患への応用(ドラッグ・リポジショニング)への展開が期待されます。本成果は、国際学術誌『Life Science Alliance』に掲載されました。

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