学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、フィンランドのユヴァスキュラ大学への交換留学を終えた、国際関係学部4年次 清水佳穂さんに話を聞きました。
1.なぜ留学先にユヴァスキュラ大学を選びましたか?
私は、1年次生の2月に海外フィールド・リサーチでカナダ、2年次生の8月には国際キャリア開発リサーチAでカンボジアに短期滞在し、より長期間海外に滞在し、多くの経験をしたいと考え、長期滞在が可能な交換留学を志望しました。留学先を選ぶ際に、EUについて興味を持っていたのでEU加盟国に留学したいと考えるようになりました。そして、北欧の国であるフィンランドの社会福祉や教育に関心を持ち、フィンランドのユヴァスキュラ大学を留学先として志望しました。また、EUが地域統合を目指す中でのフィンランドの重要性や立ち位置についても考察したいと考えたためです。


2.留学期間のスケジュールを教えてください。
2024年8月21日 | フィンランド到着 |
8月27日 | オリエンテーション |
9月1日 | 秋学期開始 |
10月14日~20日 | 秋休暇 |
12月20日 | 秋学期終了 |
2025年1月9日 | 春学期開始 |
4月14日~21日 | イースター休暇 |
5月25日 | 春学期終了 |
6月4日 | 日本帰国 |


3.留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください
春学期に受講したTheory of World Politicsの授業が印象に残っています。この授業は世界政治分野における主要な概念や理論をもとに国際社会を考察する授業でした。授業の最後に論述と択一のオンラインテストがありました。この授業は国際関係学に強く結びついていたと感じています。専門性が高い用語や授業のスピードについていけず、授業内容を理解することに苦労したことをよく覚えています。最後のオンラインテストのためにスライドを何度も読み込み、自身で授業まとめを作るなどしました。様々な国の学生の考えや物事の捉え方を知ることはとても良い経験だったと感じています。


4.留学期間で心に残っているエピソードを教えてください
フィンランド留学中に最も印象に残っているのは、異国の友達ができたことです。最初は言語や文化の違いに戸惑うこともありましたが、現地の学生たちはとてもフレンドリーで、すぐに打ち解けることができました。特に仲良くなった友人たちとは、よくバレーボールをして過ごしました。放課後や休日に体育館に集まり、国籍や年齢の違いを超えて、ともに汗を流した時間は本当にかけがえのない経験です。言葉がうまく通じなくても、スポーツを通じて自然と絆が生まれたことが印象に残っています。


5.留学前に立てた目標は、留学中に達成できましたか
留学前に立てた「1人で海外で生活基盤を整える」という目標は達成できたと思います。今回が初めての長期海外滞在だったため、不安もありましたが、買い物、交通機関の利用など、生活に必要なことを一つずつ自分の力でこなしていく中で、自信がつきました。慣れない環境でも落ち着いて対応できる力や、自立心を養うことができたのは、今後の人生にとって大きな経験になったと感じています。


6.今後の抱負や、帰国後新しくチャレンジしていることを教えてください
留学を通じて、自分の語学力や国際的な環境での適応力について多くの学びがありました。特に、語学力の不足を感じて思うようにコミュニケーションが取れなかった場面もあり、今後はその課題を克服するために英語の学習を継続していきたいと考えています。また、今回の経験を通じて、将来は国際的な場で活躍できる仕事に就きたいという思いが強まりました。将来的には、海外と日本を繋ぐことができるような仕事に就きたいと考えています。語学力だけでなく、異文化理解や自立心といった力も今後の就職活動やキャリアに活かしていけるよう、引き続き努力していきたいです。


7.これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!
挑戦の連続だった留学期間には、正直つらいと感じることもありました。それでも、学生時代に留学できたことは、私にとって本当に有意義で貴重な経験になりました。言葉や文化の壁にぶつかって悩むこともあると思いますが、まずは無事に留学生活を終えることを第一に、悩みすぎず、自分らしく過ごすことが何より大切だと感じています。完璧でなくても大丈夫です。自分のペースで、一歩ずつ成長していける留学になることを願っています。

