生命科学部 食農システム学研究室は、SOI cafeとみつばち同好会BoooN!!!とのコラボ企画として、6月8日(日)~12日(木)に、4号館3階Innovationラウンジにて、SOI cafeとみつばち同好会BoooN!!!と食農システム学研究室が共同企画「五感でたのしむUME SYSTEM」を実施しました。
この企画は、みなべ町役場や農家様の協力の元、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を知らない若い世代に、梅システムの魅力を伝え、みなべ・田辺の梅システムの生態系サービスについて関心を持って欲しいとの想いを込めて、6月6日の「梅の日」にちなみ、企画したものです。
ドリンクの提供により味覚でたのしんでもらうだけでなく、梅システムの魅力を視覚・聴覚・触覚・嗅覚でもたのしんでもらえるように、みなべ町の写真や紀州備長炭でできた炭風鈴などの展示も行いました。
2月より、みなべ町役場や農家さん、まちキャンパスプロジェクトと話し合いを重ねてきたほか、みなべ農業振興協議会、紀州みなべ梅干生産者協議会、みなべいなみ梅部会など、地域の皆様の多大なサポートの元、この企画は実現しました。
6月8日(日)~12日(木)の期間に、約200杯のスペシャルコラボドリンク「梅蜂蜜ソーダ」が販売されたほか、200名以上の方にアンケートにも回答して頂き、「梅が良い香りで驚いた」「世界農業遺産について、もっと知りたくなりました」などの感想を頂きました。
この企画を担当した4回生の久下愛実さんは「想像以上の方にご来場いただけて嬉しい限りです。若者の梅離れを課題としてあげていたが、梅や梅干しが好きと言っている方が非常に多く、驚きました。梅システムは梅だけでなく、紀州備長炭の薪炭林やミツバチを含む生物多様性が含まれていることを認知してもらえたのではないでしょうか。世界農業遺産や「みなべ・田辺の梅システム」という単語だけでも覚えていただけると嬉しいです。」とコメントしました。



<みなべ田辺の梅システム>
和歌山県みなべ・田辺地域は、日本一の梅生産地として知られ、400年にわたり独自の農業システムを維持してきました。養分の少ない斜面には薪炭林を残しながら梅林を配置し、土壌の流出を防ぐとともに、高品質な梅の生産を持続しています。梅の受粉にはニホンミツバチが活用され、生態系を守る役割を果たしています。この農業システムは自然環境を守りながら、地域の伝統的な食文化や祭事など人々の暮らしと結びついています。
<世界農業遺産>
世界農業遺産は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と,それに密接に関わって育まれた文化,ランドスケープ及びシースケープ,農業生物多様性などが相互に関連して一体となった,世界的に重要な農林水産業システムを、国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組みです。
<6月6日『梅の日』>
1545年6月6日に上賀茂神社に梅を奉納したことから梅の日と定められました。
協賛企業
みなべ農業振興協議会、紀州みなべ梅干生産者協議会
みなべいなみ梅部会、みなべ町役場(産業課・うめ課)
まちキャンパスプロジェクト
後援
生態系サービス研究センター
協力
イノベーションセンター